2011年08月05日

夫の彼女(恒谷美雨)

初読み作家さん。・・・だと思いますが。ちょっと自信がない(笑)

夫の浮気を疑った妻が相手の女性に会いに行き、言い争っているところに知らない老婆が出現。「物事は相手の立場になって考える事が大切」だと言い、ふたりの心を入れ替えてしまう。ふたりはお互いになりすまし、それぞれの生活を始めるが・・・。

図書館のあらすじを読んで、「面白そ~」と思わずポチッと予約ボタンを押してしまいました。夫の浮気相手と妻が入れ替わってそれぞれの生活を送るって、一体、どんなラストが待ってるのーっ!?とかなりワクワク楽しみに読みました。


・・・あれ?と、ちょっと肩透かし。夫の浮気相手と妻なので、どんだけドロドロで激しいバトルが繰り広げられるのかと思ってたんだけど、そんな思い描いていたドロドロってのはなかった。思ってた以上に、明るく軽めな感じ。すっごい駆け引きとかね、そういうものを想像してたので拍子抜けしちゃいました。

とはいえ、物語としてはとても楽しめた。想像してたような二人のバトルではなく、お互いの生活を入れ替える事によって、それぞれが成長して自分を見つめなおす。妻は夫の意外な一面を発見して驚いたり。そして、その過程で、それぞれが抱えていた問題?を解決してしまったりもするんですよね。妻は浮気相手の母親と和解させ、浮気相手は娘の過ちを防いで良好な関係に戻したり。なんていうのかな、ちょっと毛色の変わった自分探しの旅、みたいな物語でした。

最後もね、けっこう涙腺が緩むような感動的なラストかな~と想像してたんですが、なんとも爽やかなラストでして。読後感が良かったのでいいんですが、最初から最後まで本当に予想を裏切られた作品でした。こういうのも珍しい(笑)



(2011.07.29読了)



夫の彼女
双葉社
垣谷 美雨

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ラベル:読書 著者(か)
posted by すずな at 05:50| Comment(0) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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