2011年06月09日

ちょんまげぷりん2(荒木源)

ふしぎの国の安兵衛」の続編。文庫化&映画化で「ちょんまげぷりん」に改題。

・・・てかさ~!文庫化で装丁がガラリと変わってて、手に取るのにか~な~り~躊躇しちゃったんですけどー。単行本と雰囲気がすっごく変わってて、正直「なんだかなー;;;」な気分です。映画化のせいでもあるんでしょうが、安兵衛さんのイメージを変えすぎのような・・・。単行本を読んで、あの雰囲気が好きだっただけに、そこはすごく残念。


それはさておき。
やーーーーっと、読めたーーっ!!この本を積読してどれくらい経ったかなぁ・・・というくらい、入手してから読むまでが長かった;;;先にも書いてるように雰囲気が変わってたのもあるんだけど、主人公が安兵衛さんじゃないってのも引っかかってたんだよねー。でも、読み始めたら、そういうところは全く気にならず。一気読みしちゃいました。面白かった。

前作は江戸時代から現代にタイムスリップしてきた安兵衛さんのお話だったんだけど、今作は中学生になった友也が現代から江戸時代にタイムスリップするお話。

とにかく、友也の変貌っぷりにビックリ。あんなにいい子だったのにーっ、と心の中で叫んでしまいましたよー;;;でも、8年ですからね。ましてや、幼少~中学生なんだもんね。変わってて当然と言えば当然なんだよね・・・。それでも、友也が万引きまでしちゃうような子供になってたっていうのは、かなりショックでした。そこまで変わるか!?と思いつつ、まぁ~思春期ですからね。色々とあるんでしょうね・・・ねぇ。
・・・と、親戚の子供でも見るような気分で、ショックを受けているおばちゃんでありました(笑)

それにしても、江戸時代で友也が出会った人たちっていうのが・・・。まずは、勝麟太郎ですよ!なんつーか、そうきたかっ!てなもんですよー。めっちゃ馴染みの名前が登場したので思わず笑っちゃったくらい。その後も、なかなかの有名人達との交流もあったりして、そういう部分でも楽しめました。作者ってばやるなー。

安兵衛と無事にとは言えないまでも、思いがけない場所で再会した友也。自分の窮地もありながら、なんとか抜け出し、安兵衛救出に奔走する。最初の友也からは想像もできないくらいの成長ぶりは、頼もしく嬉しく読めました。

そして、「阜凛」の完成秘話?が語られる。そうかぁ、この完成には友也も関わってたのか!このエピソードは嬉しかった。もちろん、どうしても完成させなければいけないことになって、窮地は窮地だったんだけどね。安兵衛さんだけでなく、友也も関わっていたというのは嬉しいエピソードでした。

実は、あのお話の続編は嬉しかったんだけど、あの映画化の後でということで、装丁同様、物語の雰囲気が変わってるんじゃないかとちょっと不安を持ちながら読んだんですね。でも、それが杞憂に終わって本当に嬉しかった。変わってたのは本の装丁だけでした。もちろん、ご都合主義満載で「それはどうよー!」とツッコミ所も多かったんですけど。それは、前作にも言えることだったんで、あまり気にせず、そこら辺はイキオイで乗り切りました(笑)

とっても楽しめました。読めて良かった!




(2011.06.02読了)





ちょんまげぷりん 2 (小学館文庫)
小学館
2010-08-05
荒木 源

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ラベル:読書 著者(あ)
posted by すずな at 05:47| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こちらにも♪
カキコありがとうございました^^
私は前のタイトルのときを知らなかったのですが、私もあの装丁はちょっと・・・と思いました^^;
ああやって思いっきりイラストが描かれてるのってちょっと嫌です。
友也の最初の姿はショックで読みたくないな~とちょっと思ってしまいましたが、ちゃんと成長してくれてほっとしました^^
安兵衛さんが本当に変わっていなくて素敵なままでよかったです^^
Posted by 苗坊 at 2011年06月09日 20:26
>苗坊さん
単行本を知らなくてもこの装丁にはちょっと…って思いましたか!…ですよねぇ^^;
前作と比べると友也の変貌ぶりにショックを受けますよねー。ビックリでした。でも、ちゃんと成長してくれて良かったですね。安兵衛さんが変わらずにいてくれたのは、私も嬉しかったです。
Posted by すずな at 2011年06月10日 12:52
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