消防署を舞台にしたシリーズの1作目。
2作目の「埋み火」、3作目の「ロード&ゴー」を先に読んでしまって、これも読みたいと思いつつなかなか機会がなかったんですが。職場の同僚から回ってきました。ありがたや。
ということで、読む順番が大きく逆になってしまったこのシリーズ。やっぱり、シリーズ物は順番通りに読むべきだよなーと思いましたねぇ;;;先に読んだ2作は単体で読んでも楽しめたのは楽しめたんだけど、これを先に読んでた方がより楽しめたかなーとは思いました。雄大の心の変化とかね。うーん、ちょっと残念だったかな。
・・・って、この作品は最初に書いてる通り同僚からの借り物なんですけど。実は、この作品と「埋み火」が一緒に回ってきて、既読だった「埋み火」は次の人(笑)に回してしまったんですよねー;;;うわーなんてこと!と、これを打ちながら焦ってしまいました。申し訳ないことをしちゃったなぁ・・・。反省。
外国人アパートを狙った連続放火事件。その消火活動に当たったことがきっかけで、新米消防士の大山雄大が巻き込まれてしまった事件とは・・・。
面白かった。
・・・んですけどね。でも、ちょっとてんこ盛り過ぎたなーとも思いました。「埋み火」を読んだ時にも書いたんですが、メインの事件だけではなくって、その他のエピソードが多すぎるなぁという印象。お陰で焦点がボケてしまって、散漫というかダラダラ気味に感じてしまった部分もありました。
これがシリーズ1作目ということもあったんでしょうが、登場人物、とくに主人公についての記述も多く、何度も同じような内容が繰り返されてた部分もあったりして、ちょっとねー;;;とも思ったり。どこかの雑誌で連載とかされてたのかもしれませんが、もしそうなら、本にまとめる時にはそこら辺を修正して欲しかったなーと。
外国人アパートの連続放火事件については、早い段階から先が読めちゃって。なので、そういう部分はちょっと興ざめだったんですが、新米消防士の成長物語として読むと、父親や幼い頃に兄のように慕っていた先輩への葛藤など、読み応えもあって面白かった。おまけに、守を始めとした登場人物たちも個性的で、そこら辺はとっても楽しめました。
あと、消防士の仕事についての部分は知らないことも多くって、そこはかなり興味深く読めましたね~。実はタイトルにもなっている”鎮火報”というのを知らなくって。そういえば、そんなサイレン?を聞いたことがあるなーと思ったり。今度、消防車のサイレンが聞こえたら、注意して聞いてみよう。・・・って、消防車のサイレンは聞こえない方がいいんだよね;;;すみません、失言です。
ミステリとしては今一歩って感じだったけど、てんこ盛りだったお陰で、その他の部分で楽しめた作品でした。・・・って、これって良かったのかどうかわからないけどね(笑)
(2011.04.06読了)
2011年04月14日
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