この作品から、やっと12月の読了本の感想です;;;もう年末に突入するって言うのに・・・。母の突然の入院で、読書時間を始めとしてなにもかものリズムが狂ってしまって、ナカナカタイヘンな日々を送っております。年末だから大掃除もしなきゃいけないしさぁ。年賀状なんて全く手をつけてないよー;;;はぁ・・・。
ということで、もう随分と前に読んだような気がするこの作品。感想は短めになりそうです;;;
最近の小路さんは、次から次に新刊が出て読書が追いつきませーん;;;でも、その中で、この作品を読めたのは良かった。やっぱ、小路さんのこういう家族の話っていいなーと思いました。
日本映画界を支えてきた名優が、死を目前にして新たな作品の撮影に臨む。それは、伝説の女優である前妻と俳優であるその息子、そして二番目の妻との間に出来た人気俳優の息子とその婚約者である人気女優との共演。かつて最初の妻と暮らした家で、それぞれがそのままの立場で家族として暮らす姿を撮影していくというもの。彼らの言葉は台詞なのか、それとも真実なのか・・・。
この設定に最初ちょっと戸惑ったものの、案外すんなりと馴染んで最後まで一気読みのような感じで読了。それぞれの視点で語られる家族への思い。真実の台詞でありながら、俳優という立場は片時も忘れない。これぞプロ!というものなんだろうなぁ・・・と思った。
みなが俳優であるという、ある意味特殊な家族。彼らがそれぞれを俳優として認め尊敬し合っているからこそ、成り立った作品ではありますが、それだけではなく、家族としての愛情も待ち合わせているからこそ、出来た作品「ラプソディ・イン・ラブ」でした。
欲を言えば、監督である紺田のそれぞれのシーンへの”思い”みたいな部分も読んでみたかったなーと思いました。
ま、とはいえ、最後は「あぁ、良い作品を読めたなー」としみじみ思えたので良し。
うん、良かった。
(2010.12.03読了)
2010年12月19日
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何だかとてもお忙しそうですね。。。体調には気をつけてくださいね。
といいつつも、連日カキコ^^;
小路さんは刊行ペースが早いですよね。
私は今年初めて読んだのでコンプリート出来る日は来るのだろうかという感じなのですが^^;
この作品も素敵でした。
1本の映画を見ているようでした。
いろんな家族の愛の形がありますが、この家族も素敵でした。
お気遣いありがとうございます♪
苗坊さんのブログになかなかお伺いできないでいるのに、こうやってTBやコメントをいただけて、とぉーーっても嬉しいのです♪
小路さんは既刊本も多いんですが、刊行ペースも早いですよねぇ;;;私もコンプはまだまだ難しそうです。
素敵な作品でしたよね~。映画のシーンをいくつも積み重ねていくうちに、家族が出来あがっていくっていう感じで。家族愛が沁みる作品でしたね。