職場の同僚から回ってきた本。
気軽にさっくり読める本。・・・さっくりし過ぎかなー;;;ということで、1巻ずつではなく4巻まとめての記事UPとなりました。
中学生で両親を亡くし親戚の家で暮らしていた夕士。高校進学を機に一人暮らしを始めることに。だが、入居したアパートには人成らざる者も暮らしていた・・・。
なんといっても、るり子さんですよ!この本は、読む時間帯を考えないといけません。ウッカリ夜中に読むと、いろんな料理が頭の中を飛び交って大変な事になってしまうこと請け合いです(笑)いや~もうね、るり子さんの作る季節感溢れる料理の数々!めちゃめちゃ美味しそうで・・・。読んでる間中、食欲を刺激されまくりでした。どれかの巻末に付録としてイラスト?が載ってたんですが、そのイラスト通り、読んでる間中「グーグー」とお腹が鳴ってた、と言っても言いすぎにはなりませーん。本当に美味しそうでした。
お手軽にさっくり読める作品ではありますが、母親に殺された子供の幽霊とその母親の幽霊のエピソードなど、重いお話も挿入されている。全体的に軽い感じな分、そういうエピソードは余計に重く感じてしまいます。現実の社会問題とも合わさって、考えさせられるものがありました。
・・・ただねー;;;文章がイマイチな感じでして。グッとくるお話なハズなのに、グッとこない。これって、絶対に私の泣きのツボなハズなのにっ!と、ジレジレしちゃったりもしました。こういう時は思いっきり感情を持って行ってくれないと、中途半端なままで気持ちが置き去りにされちゃって、どうもスッキリしないもんなんだなーと改めて思いました。
展開も最初の1巻は良かったんですが、その後はチマチマとしか進まず。1冊まるまる「なんだか盛り上がらなかったなー」で終わってしまったものもあったりもして。まぁ、タイトルで”日常”って謳ってるから、その通りと言われればその通りなんですけどね(苦笑)
妖怪やそれらを受け入れいる人々との付き合いの中で、自分を見つめ、成長していく夕士。・・・という内容や個性的な登場人物達というのは、めちゃめちゃ私好みの設定なんですが、文章がどうもなー;;;な感じのせいで、イマイチのめり込めない読書となってしまいました。ちょっと残念。
これって10巻で完結してるようで。るり子さんの料理を楽しみに、頑張ってシリーズ読破しなきゃなー、と思っておりますです、ハイ。・・・なんだか歯切れが悪いような気がするのは気のせいです!・・・きっと(笑)
(2010.08.27読了)
2010年09月02日
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Tracked: 2010-09-02 15:45
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Tracked: 2010-09-02 15:59
初々しいというか、たどたどしいというか、もうちょっと……と思いながらも、おおむね楽しんでシリーズ読破しました。
内容、展開については触れませんが、最後までるり子さんのお料理が美味しそうで美味しそうで羨ましかったです。
るり子さんはいいよねー!うちにも来てお料理を作ってほしい(笑)
あ~そうそう!まさに”たどたどしい”って感じの文章だったね。もうちょっとだけでいいからレベルアップをお願いしたひ。
あうう^^;頑張って読破するー。