有能で生徒からの人気もある高校教師の蓮実。だがそれは仮面を被った姿だった。彼の本性が表れた時、学校という閉鎖空間は・・・。
いや~~~すっごかったです。上下巻共にかなり分厚かったですが、先へ先へと進まされてしまった。休日だったということもあって1日で読了。分厚さを感じさせない面白さでした。
あ。かなりネタバレしてると思われます。未読の方はご注意ください。
上巻は、仮面を被った蓮実の姿を描いている。有能で生徒の人気を集める英語教師。そして、少しずつ彼の仮面の下の顔や、過去が明らかにされていく。そのものすごい過去と言ったら!「どうしてそれで・・・」と思えるようなことがきっかけで殺人を繰り返す。彼の周りで死人が続出するのに、彼の完璧な犯行によって、誰も彼を疑わない。恐かったですねー。
それにしても、釣井先生とはもうちょっと駆け引きがあるのかな~と思ってたんですけどね。ワクワクし始めたところで、あっさりと蓮実にヤラレちゃって・・・。正直、「え?」って感じでした。どういう攻防戦があるのか!?と期待しただけに、呆気なさ過ぎてガッカリ。二人には、もっと知能戦みたいなものを繰り広げて欲しかったな~と思いました。
そして、下巻。
・・・あれ?なんだか上巻とは趣が変わってしまったような。上巻では、知的で計画性のある蓮実だったのに、下巻ではただの行き当たりばったりの殺人鬼になっちゃったよう;;;おまけに、学校での大量殺人の様子は「バトルロワイヤル」を髣髴させて・・・っていうか、バトロワそのまんまの雰囲気。バタバタと殺されていく生徒達。確かに、多少の駆け引きはあったものの、そこまでの知能戦みたいなものはなくって。そういう意味ではちょっとガッカリな展開でした。
生き残ったのも予想通りにあの二人。もう一人の生き残りは意外だったけど、彼女を生き残らせた意味がよく分からなかった。何故だったんでしょう。ていうかね、どうせなら、もっと悲惨で救いようの無いラストだったら良かったかも、と思ったのは私だけでしょうか。その考えはあんまりかなぁ;;;でも、こういうラストだったら、今までにも読んだような気がするんですよね。もちろん、刑が確定してないので「もし死刑にならなかったら・・・」と思う二人の恐怖は感じられて、それなりに恐いんですけど。
あとね~鴉はどうなっちゃんでしょうか。ムニンはここぞというところで、蓮実へ何らかのアプローチ?があると思ってたんですけどね。なんだか、思わせぶりな記述だけで最後は忘れ去られちゃってたような・・・。
あ、なんだか辛口気味になっちゃったんですけど。でも、面白かったんですよー!面白かったというのはちょっと語弊があるような気もしますが。半端ない緊張感で先へ先へと読ませる、そういうイキオイは上巻と同じくらいありました。おまけに、上巻よりも悲惨で戦慄するような場面ばかりが続いて、文句なしに恐かったし。
でも、だからこそ、もうひと捻り欲しかったなぁ・・・という気持ちも湧いちゃうんですよね。読者の複雑な感想ってとこでしょうか(笑)
なにはともあれ、分厚さをものともせず、先へ先へと読ませる引力は凄いものがありました。あれを一日で読ませるんですからね。うん、面白かった。
(2010.09.18読了)





ですよね~。上巻と比べると下巻はちょっとアリキタリな感じがしちゃって^^;;;蓮実もさすがにあれだけの大量殺人を行うと注意力が散漫になっちゃうんでしょうか…。
そう!カラスですよっ!!なんかすっごく思わせぶりな記述があった割には何にもなくって。ちょっと肩すかしでしたねぇ。
でも、やっぱり面白かったんですけどね~(笑)夢中で読んじゃいましたね。
わたしも本が好きで、沢山読んでいる方だと一人で得意に成っていましたが、すずなさんには完敗です。
すずなさんの感想を読んで、この本も読みたくなりました。読んで見ます。
はじめまして。コメントありがとうございます♪
いやいや、完敗だなんて~読書に勝ち負けはありませんので^^;このブログを始める前は、私も結構、読む方だと思ってたんですが、私なんて足元にも及ばない人が沢山いらっしゃるんだな~と思いました。上を見たらきりがないので^^;お互い、自分のペースで楽しい読書が出来ればいいですね。
この感想がかとちゃんさんの読書欲を刺激出来たようで、とっても嬉しいです。気に入っていただけるといいんですが…(どきどき)