・・・またやってしまった;;;乃南さんの新刊だ~♪と思って手にしたんですが、なーんと!「シリーズ2作目」でした。ガックリ。てか、乃南さんの著書でまだ未読本があったのかっ!?という方がショックというかなんというか・・・。初読み作家さんなら分かるんだけど、まさか乃南さんでこんな失態を演じてしまうなんて、ホント思ってもみなかったのでそれなりにショック受けております。ここ最近(10年くらい)の本は網羅してると思ってたんだけどなぁ。どうしてか、この作品の1作目は網の目から零れ落ちてしまってたようです。。。
ということで、読むかどうか迷ったんですよね。1作目の「いつか陽のあたる場所で」を読んでからの方がいいんじゃないかと思って。そう思ったんだけど、ちょっと最初の部分だけ~のつもりで1ページを読んだら・・・やめられなくなっちゃって。気づいたら読了してしまってました(笑)1作目を読んでなくても大丈夫そうでした。・・・たぶん。
ムショ帰りの芭子と綾香。ふたりがその過去を隠して始めた新しい生活。少しずつ第二の人生を歩み始めた二人。それでも、何かに触れて二人の「過去」が周囲にバレてしまうんじゃないかと、びくびくしながら送る日々・・・。
「ムショ帰り」というのを周囲に隠して暮らす二人。何かの折にバレるんじゃないか、もしやバレたっ!?とびくびくする二人に、読んでるこちらも感化されちゃって。ミステリではないんだけど、ミステリのようにちょっとドキドキしながらの読書となりました。
そして、「やばい。」という言葉の使い方やペットに服を着せる人々に驚く日々。社会と隔絶された生活を数年送ったというのは、こういうことなんだな~と少しだけですが実感できたような気がします。というか、そういうことに驚く二人に、そういえばいつの間にやら「やばい=かわいい」という使い方は定着してしまったな~と、読んでるこっちが驚いたというのが正直なところかな(笑)
そうそう!そこまで重要人物ではありませんが、他作品の主人公である某警官も登場したりして、「あら!」とちょっと嬉しくなったりもしました。彼が登場する作品はけっこう好きだったんだよね~。彼は前作から登場してるらしいので、読む楽しみが増えました。
ゆっくりな歩みではあるものの、第二の人生を確実に進んでいる二人。前作もですが、今後の二人のお話も読みたいな~と思った作品でした。
・梅雨の晴れ間に
・毛糸玉を買って
・かぜのひと
・コスモスのゆくえ
(2010.06.06読了)
2010年06月09日
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