2010年03月06日

私の家では何も起こらない(恩田陸)

まさに「恩田ホラー」という感じ。連作短編集のようでいて、実は長編だったのねーという構成。ちょうどバンクーバー・オリンピックにどっぷり浸かっている時に読んだので、短編形式だったのが助かりました(笑)

丘の上の屋敷で一人住む女性作家。一人のはずなのに、人がいっぱいいるような気がする・・・。

ぞくぞく。
マリネにされた子供たち、血の海の台所・・・。綴られるお話ひとつひとつが、胸が悪くなるようで吐き気さえ催したくなるくらい気味悪く、ぞくぞくとぞわぞわと腕が粟立ちました。真夜中、しーーーんとした部屋で読むのはちょっと遠慮したいような、そんな作品。てか、真夜中に読んじゃったんだよねー;;;思わず、部屋の隅や、薄暗い廊下に視線を向けるのが怖かったです。。。

淡々とつづられる文章が、また恐怖を掻き立てる感じでして・・・。久しぶりにこんなホラーを読んだなーと思いました。怖かったけど、でも、病みつきなるような怖さ(笑)これ、薄い本なんですよね。読了後、もっとこの「幽霊屋敷」のエピソードを読みたかった・・・とか思っちゃったりもしちゃったり(苦笑)


寝付けない夜。外の物音にますます敏感になりそう・・・;;;



(2010.02.21読了)



私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
メディアファクトリー
恩田 陸

Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る

ラベル:読書 著者(あ)
posted by すずな at 16:16| Comment(4) | TrackBack(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すずなさん、こんにちは^^これは久しぶりに人にお薦めしたくなる恩田作品が読めて嬉しかったです(最近のは、ファンなら楽しめるけど・・・って感じのばっかりだったんで^^;)。ページ数が少ない割に密度の濃い作品でした。怖かったですよね!?特に二作目のラストにぞぞぞーーでした。床下収納とビン詰めが怖いです~(>_<)。
Posted by べる at 2010年03月07日 08:50
>べるさん
そうです、そうです!私もそう思いました。というか、”私が”久しぶりに楽しめたというか、堪能したな~と思える作品でした。
ぞくぞくーーーーっと怖かったですね~!私も我が家の床下収納を覗くのがちょっと怖くなりました^^;
Posted by すずな at 2010年03月12日 12:53
こんばんわ。TBさせていただきました。
背筋が凍るようなぞぞっとした雰囲気でしたよね^^
恩田作品だなぁと思いながら読みました。
怖いんですけど、結構奥深くて人間心理が垣間見えた気がして、面白かったです。
Posted by 苗坊 at 2010年03月27日 18:29
>苗坊さん
ぞくぞくしましたねー!でも、怖いだけじゃなくって、切なさみたいなものも感じたりして。恩田ホラーを堪能させてもらえて満足の1冊でした。
Posted by すずな at 2010年04月04日 08:21
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック

恩田陸/「私の家では何も起こらない」/メディアファクトリー刊
Excerpt: 恩田陸さんの「私の家では何も起こらない」。 丘の上に立つ二階建ての古い家。家の横にはリンゴの木が一本。この家では時がゆっくりと流れる。 巷で幽霊屋敷と噂されるこの家に住み着いた女小説家の元に、何度も..
Weblog: ミステリ読書録
Tracked: 2010-03-07 08:46

私の家では何も起こらない 恩田陸
Excerpt: 私の家では何も起こらない (幽BOOKS)クチコミを見る この家、あたししかいないのに、人がいっぱいいるような気がする・・・ 小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。 この家は、時がゆっくり流れている。..
Weblog: 苗坊の徒然日記
Tracked: 2010-03-27 18:19