まさに「恩田ホラー」という感じ。連作短編集のようでいて、実は長編だったのねーという構成。ちょうどバンクーバー・オリンピックにどっぷり浸かっている時に読んだので、短編形式だったのが助かりました(笑)
丘の上の屋敷で一人住む女性作家。一人のはずなのに、人がいっぱいいるような気がする・・・。
ぞくぞく。
マリネにされた子供たち、血の海の台所・・・。綴られるお話ひとつひとつが、胸が悪くなるようで吐き気さえ催したくなるくらい気味悪く、ぞくぞくとぞわぞわと腕が粟立ちました。真夜中、しーーーんとした部屋で読むのはちょっと遠慮したいような、そんな作品。てか、真夜中に読んじゃったんだよねー;;;思わず、部屋の隅や、薄暗い廊下に視線を向けるのが怖かったです。。。
淡々とつづられる文章が、また恐怖を掻き立てる感じでして・・・。久しぶりにこんなホラーを読んだなーと思いました。怖かったけど、でも、病みつきなるような怖さ(笑)これ、薄い本なんですよね。読了後、もっとこの「幽霊屋敷」のエピソードを読みたかった・・・とか思っちゃったりもしちゃったり(苦笑)
寝付けない夜。外の物音にますます敏感になりそう・・・;;;
(2010.02.21読了)
2010年03月06日
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Tracked: 2010-03-07 08:46
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Tracked: 2010-03-27 18:19
そうです、そうです!私もそう思いました。というか、”私が”久しぶりに楽しめたというか、堪能したな~と思える作品でした。
ぞくぞくーーーーっと怖かったですね~!私も我が家の床下収納を覗くのがちょっと怖くなりました^^;
背筋が凍るようなぞぞっとした雰囲気でしたよね^^
恩田作品だなぁと思いながら読みました。
怖いんですけど、結構奥深くて人間心理が垣間見えた気がして、面白かったです。
ぞくぞくしましたねー!でも、怖いだけじゃなくって、切なさみたいなものも感じたりして。恩田ホラーを堪能させてもらえて満足の1冊でした。