「赤朽葉家の伝説」のスピンオフ。
・・・と言って良いのか、どうなのか。難しいところです(苦笑)なんといいいますか、毛色が違うって感じですねぇ。
中国地方を制圧したレディース「製鉄天使」。その総長だった製鉄会社社長の長女赤緑豆小豆。中国地方を制圧した後、忽然と姿を消した伝説の彼女の一代記。
この作品は私的には「うーーーん;;;」でした。つまらーん!と一蹴することはありませんが、限りなくそれに近い感じではあります。ここ最近の桜庭作品とは明らかに趣が違っています。それなりに楽しめたのは楽しめたんだけど、読了後に何かが残ったかというと言葉に詰まります。そんな作品でした。
もちろん、「まさしく桜庭さんだな~」と思う描写なんですが、あまりにも”茶化しすぎ”というかですね、そんな感じでして。ずずーんと重い作品が続いいてただけに、そしてそれらがとっても好きだっただけに、そのギャップに私がついていけませんでした。軽いラノベ小説を読んだような感じです。あ、ラノベが悪いって言うかそういう意味ではありませんよ。私も好きで読む方なのでね。でも、桜庭作品だと思って読み始めたもんだから、そこら辺がね・・・。初期の桜庭作品は読んでないので、もしかすると初期作品を読んでる方には、もっと受け入れやすかったのかもしれませんが・・・。
すっごく期待してただけに期待が大きすぎたのかな、とも思わなくも無いですが・・・。桜庭さんの新刊、それもあの赤朽葉のスピンオフ!ということで、期待するな!って方が無理ってことでして。そういう期待が大きかっただけに落胆も大きかったです。残念。。。
2010年01月17日
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Tracked: 2010-07-01 23:13
確かにいつもの桜庭作品っぽくないと言いますか^^;
すいすいと読めたんですけどね~
独特の喋り方に慣れるのが大変でした。
こんな辛口記事へTB&コメントありがとうございます!
たしかにすいすい読めたんですけどねぇ。期待が大きかっただけにちょっと…でした^^;
べるさんもでしたか~。”漫画の原作”なので、突飛な設定&展開も分からなくはないですが、「赤朽葉家のスピンオフ」ということで期待が大きくって・・・^^;実は「毛毬の過去」話だと最初は思ってたので、余計にガッカリ感が強かったんだと思います。
たしかに不良言葉もなかなかキツかったですね;;;
硬派な不良少女の感じは、出てたんですけどね(笑)。
同世代としては、笑える感じでした(^_^;)。
『赤朽葉家の伝説』とは別物、と考えた方がいいのかもしれないですねぇ(笑)。
私も同世代なので、そういう意味では笑えたというか、懐かしさを感じたというか…だったんですけどね^^;
「赤朽葉家~」のスピンオフということで期待が大きすぎたようですね;;;