2010年01月17日

製鉄天使(桜庭一樹)

赤朽葉家の伝説」のスピンオフ。

・・・と言って良いのか、どうなのか。難しいところです(苦笑)なんといいいますか、毛色が違うって感じですねぇ。

中国地方を制圧したレディース「製鉄天使」。その総長だった製鉄会社社長の長女赤緑豆小豆。中国地方を制圧した後、忽然と姿を消した伝説の彼女の一代記。

この作品は私的には「うーーーん;;;」でした。つまらーん!と一蹴することはありませんが、限りなくそれに近い感じではあります。ここ最近の桜庭作品とは明らかに趣が違っています。それなりに楽しめたのは楽しめたんだけど、読了後に何かが残ったかというと言葉に詰まります。そんな作品でした。

もちろん、「まさしく桜庭さんだな~」と思う描写なんですが、あまりにも”茶化しすぎ”というかですね、そんな感じでして。ずずーんと重い作品が続いいてただけに、そしてそれらがとっても好きだっただけに、そのギャップに私がついていけませんでした。軽いラノベ小説を読んだような感じです。あ、ラノベが悪いって言うかそういう意味ではありませんよ。私も好きで読む方なのでね。でも、桜庭作品だと思って読み始めたもんだから、そこら辺がね・・・。初期の桜庭作品は読んでないので、もしかすると初期作品を読んでる方には、もっと受け入れやすかったのかもしれませんが・・・。

すっごく期待してただけに期待が大きすぎたのかな、とも思わなくも無いですが・・・。桜庭さんの新刊、それもあの赤朽葉のスピンオフ!ということで、期待するな!って方が無理ってことでして。そういう期待が大きかっただけに落胆も大きかったです。残念。。。




製鉄天使
東京創元社
桜庭 一樹

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ラベル:読書 著者(さ)
posted by すずな at 11:35| Comment(6) | TrackBack(3) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんわ。
確かにいつもの桜庭作品っぽくないと言いますか^^;
すいすいと読めたんですけどね~
独特の喋り方に慣れるのが大変でした。
Posted by 苗坊 at 2010年01月19日 21:50
>苗坊さん
こんな辛口記事へTB&コメントありがとうございます!
たしかにすいすい読めたんですけどねぇ。期待が大きかっただけにちょっと…でした^^;
Posted by すずな at 2010年01月20日 12:51
すずなさん、こんにちは。私も、この作品はかなり辛口になってしまいました。赤朽葉家のスピンオフということで、かなり期待していただけに、ちょっとがっかりな内容でした。私は不良言葉の汚さからしてかなり引いてしまって、最後まで作品を楽しみきれずに終わってしまいました。漫画原作の体裁にしないで、普通に毛毬の過去を書いた方が面白かったのでは、と思いました。
Posted by べる at 2010年01月21日 09:24
>べるさん
べるさんもでしたか~。”漫画の原作”なので、突飛な設定&展開も分からなくはないですが、「赤朽葉家のスピンオフ」ということで期待が大きくって・・・^^;実は「毛毬の過去」話だと最初は思ってたので、余計にガッカリ感が強かったんだと思います。
たしかに不良言葉もなかなかキツかったですね;;;
Posted by すずな at 2010年01月22日 05:35
すずなさん、こんばんは(^^)。
硬派な不良少女の感じは、出てたんですけどね(笑)。
同世代としては、笑える感じでした(^_^;)。
『赤朽葉家の伝説』とは別物、と考えた方がいいのかもしれないですねぇ(笑)。
Posted by 水無月・R at 2010年07月01日 23:20
>水無月・Rさん
私も同世代なので、そういう意味では笑えたというか、懐かしさを感じたというか…だったんですけどね^^;
「赤朽葉家~」のスピンオフということで期待が大きすぎたようですね;;;
Posted by すずな at 2010年07月03日 12:47
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