2009年12月20日

球体の蛇(道尾秀介)

あれ?道尾さんにしては、なんだかアッサリ終わったなぁ・・・というのが正直な感想。もっと、「え?えぇーっ!?」となるラストを期待してたので、ちょっと物足りないというか、拍子抜けしちゃいました。

でもね、意外な展開じゃなかったって訳ではないんですよ。「そいうくるかーっ!」と唸ることもあったんです、ちゃんとね。ちゃんとね、って念押しする辺りがびみょーな私の読後感を表しているような気もしますが(笑)

二転三転する真実。その真実も本当の真実なのかはわからない。結局、何が真実で何が嘘なのかわからない。真実は一つであるハズなのに、人の思惑やら想いがその真実を覆い隠す。そんな作品だったので、もやもやした気持ちが解消されず、スッキリしないまま終わったような気もします。おまけに、あの男性の家の火事の真相が分からずじまいだったような気がするんですが、私が気づいてないだけでしょうか?ナオが関係してるのかな、とかなり期待しながら読み進めたんだけど、結局、うやむやのまま・・・だったような気がするんだよね。真相は明らかにされたんでしたっけ?

そして、なんと言っても最初にこの作品に入り込めなかったのは主人公の行動ですね。いくらなんでも、夜中に人ん家の床下に潜り込んで情事を盗み聞きするって・・・。それで、その彼女とどうこうなっちゃったりするなんて、どうもね、その辺りもすんなり受け入れられなかったりしたのも、この作品にそこまでのめり込めなかった一因のような気がします。

なんだか、いつも以上にまとまりのない感想になっちゃったなぁ・・・。暗いのも黒いも結構好きなんですが、この作品はどうもスッキリしない読後感でした。







球体の蛇
角川書店(角川グループパブリッシング)
道尾 秀介

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ラベル:読書 著者(ま)
posted by すずな at 08:35| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すずなさん、こんにちは。記事にいちいち同感なのです。私もいつもの道尾作品同様、ぐいぐいと読まされたことは確かなのですが、出て来る登場人物に嫌悪感ばかりを覚えて読んでいたので、すっきりしない読書という感じでした。主人公の言動には引きましたね~^^;特に床下でアレを盗み聞きするところ。おいおい、若気の至りを超えてるだろってツッコミたくなりました^^;道尾さん、来年もミステリから離れた作品が多くなりそうということなので、ちょっと残念です・・・やっぱり、道尾さんにはラストであっと言わせるどんでん返しのミステリを書いて欲しいです。
Posted by べる at 2009年12月22日 07:08
>べるさん
いつもの道尾作品らしく一気読みではあるものの、なんだかなぁ;;;な気分の読書になっちゃいましたね。
やっぱり、主人公の言動は引いちゃいますよねぇ^^;
私もラストであっと言わせる道尾作品希望です!!
Posted by すずな at 2009年12月24日 05:10
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道尾秀介/「球体の蛇」/角川書店刊
Excerpt: 道尾秀介さんの「球体の蛇」。 一九九二年、秋。一七歳の私は両親の離婚が原因で、隣家のよしみで居候をさせてもらっている 『橋塚消毒』の社長・橋塚乙太郎さんと供に、アルバイトと称して白蟻駆除の営業に回っ..
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Tracked: 2009-12-22 07:00