ふっふっふっふっ。と、ほくそ笑みながら心の中でガッツポーズ。今回は読みが当たりましたよ。あの二人はそうじゃないかと思ってたのよねぇ~。そして、「i」と「θ」の正体もそういうことだと思ってたのよねー。やったね。なんか、すんごく嬉しーっ。
ということで、毎回、「えぇっ!?やーらーれーたーっ!」と驚かされる辻村さんに、今回はちょっとだけ勝てたようで嬉しいワタクシであります。でも、論文に関しては「そうきたかーっ」だったし、最初の犠牲者の彼も予想外でして。まぁ、一勝一敗ってとこでしょうか。・・・って、そもそも勝ち負けじゃないって(笑)
読みが当たって大喜びしましたが、内容は大喜びできるものではなくって・・・。
私の読みが当たった二人に関しては、その関係を誤解したままだったことから哀しい結末へとなってしまったんだよね。これはちょっと堪らない。これじゃ、救いが無いよーと思ってたところで、あのラスト。もうね、うるうるっとよりも、ボロボロっときてしまいました。あれで良かったとは思わないけれど、「人間には誰だって、大好きで泣かせたくない存在が必要なんだって。」(本文より)という言葉が沁みました。そういう存在がいる、自分がそういう存在であるというは、色んな意味で支えになると思うし。切ない結末であることに変わりはないんだけど、あのラストがあって良かったと思いました。
切なく胸に迫る作品なんだけど、「連続殺人事件」なんだよね。ということで、殺人シーンはちょっとね;;;って感じでした。結構、詳しく描かれていて、読みながら引いてしまった部分もあったり。つい飛ばし読みしたくなったりもしたけど、飛ばしたところに重要な伏線が張ってあったら・・・と思うとそんなことは出来無くって・・・。うううう、と唸りながら読みましたよー。はぁ。
それにしても、気になるのは恭司。何者ですか!?って感じなんだけど。結局、彼についてはあまり詳しく描かれてなかったような気がしますが。彼だけがなんだか謎に包まれたままでスッキリしないんだよねー。あ~気になる。
*****
それにしても、ネタバレしないように感想を書くのは難しいです。大変です。そういうことはあまり気にせず、結構ばしばしネタバレ書いてる私ですが、さすがにこの作品のネタバレは出来ませーん(笑)そんな訳で、本当はもうちょっといろいろと書きたいことはあるのですが、上手くネタバレ無で書ける自信がない。ということで、これでお終いにする(笑)
2009年11月15日
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「子どもたちは夜と遊ぶ」辻村深月
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Excerpt: なんていうかねぇ、・・・非常に後味が悪いです・・・。 だけど、気になって気になって、下巻なんかもう、すごい勢いで読んじゃったんですよねぇ。 辻村深月さん、この展開はちょっと…救いがなさすぎると思うので..
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Tracked: 2016-08-17 09:11
でも、その予想の上を行くラストになんか毎回やられてしまいます。驚き以上に、胸を打つ何かがあって。
この作品、私も途中読むのがきつかったですが、最後まで読んでよかったなぁ~と思いました。
そうなんですよねー。予想が当たって「やった♪」と思っていると、「そうきたかーっ」な部分もやっぱりあって・・・。特に今回は、ラストでかなりうるっときてしまいました。
途中で読むのがシンドイ部分もありましたが、最後はぐっときましたね。
「i」と「θ」の殺人ゲームの仕組みがわかってると、どうにかして止められないのか、どうにもならないのか…と、とても胸が痛くなりましたね。
どうして現実って、弱者に対してこんなに残酷なのでしょう。やり直せなかった現実、後戻りができなかった時間、とても残酷な物語だと思いました。
本当にそうですね。読んでて堪らない気持ちになるお話でした。最後はなんとかちょっとうるっときて良かったなぁと思う部分もありましたけど。
色んな意味で心を揺さぶられる作品でした。