浅田次郎・伊集院静・唯川恵・高村薫・森絵都・久保寺健彦・新野哲也・角田光代・小路幸也・福澤徹三・今野敏・鈴木光司・高橋克彦・藤田雅矢・伊坂幸太郎・恩田陸・古処誠二・石田衣良・江國香織・あさのあつこ・大沢在昌・吉川良太郎
2008年に小説誌に発表された短篇の中から厳選された22編。
もちろん、職場の貸本ルートから回ってきた本です(笑)自分ではこういうのは手に取らないもんなぁ。なんたって、厚さが・・・。でも、厳選されただけあって作家陣は豪華ですねぇ。読み応えがあった。テーマも統一されてないし、ジャンルも様々なので、途中で飽きることはなく、最後まで楽しめたのも良かった。
その中で、唯川さん、角田さん、小路さん、伊坂さん、江國さんのは既読。だったんだけど、途中まで読んだ事に気づかなかったのもあり。・・・先が読めるなぁ、ちょっと残念だなぁ、と大ボケをかましながら読んでたワタクシでありました(笑)
印象に残ったのをいくつか。
・琥珀(浅田次郎)
ドキドキしたなぁ。でも、刑事さんの選択にはちょっと不満というかね。「刑事のサガ」みたいなものが描かれてる方が私好み(笑)
・明るい農村(高村薫)
最初は、高村さんまさかのほのぼの系?と思ったんですが、やっぱり違いました(笑)のんびり平和な農村だと思っていたら・・・。最後はゾクゾクした。
・冤罪(今野敏)
この著者さんは気になってるものの、なかなか読む機会がなかったんですよね。これ読んだら、俄然、読書欲が湧いてきました。でも、読む順番に気をつけた方が良さそうなんだよね。
・幻影(高橋克彦)
どこに着地点が・・・と思っていたら、最後に「うえっ!?」って感じでした。面白かったんだけど、この著者の文章はちょっと私には合わなかったりもするんだよねぇ。
・トキノフウセンカズラ(藤田雅矢)
これ好き。ファンタジーというかSFというか。ちょっと切なく、ほんのり温かく。この著者さんの作品は読んだことがないので、近いうちに挑戦してみたいと思った。
・たてがみ(古処誠二)
この短篇集の中ではちょっと異色だな、という印象。でも、その分、印象に残る。戦争の厳しさ、哀しさが伝わってくる作品。
・厭だ厭だ(あさのあつこ)
あら、短篇も書けるんだ!と意外な思いで読みました。・・・って、それだけってのは失礼ですが;;;児童向け小説しか書かれないんだと思ってたので、そういう言う意味でも印象的な作品。あさのさんって、大人の小説も書かれるんですねぇ。知らなかった。すみません;;;
2009年11月13日
この記事へのトラックバック
さくっと読めるから…。
さくっと読めるのが短篇のいいところですね。