2009年09月06日

二人道成寺(近藤史恵)

職場の貸本ルートで回ってきた本。

以前から読みたいな~と思っていた本だったんですよね。なので、こうやって手にとることができて良かった。・・・んだけど、期待してたほどではなかった、というのが正直な感想でした。

女形役者の妻が自宅の火事で意識不明となってから一年。夫は梨園の御曹司。その彼と人気、実力ともに伯仲する女形役者から、火事は夫の放火ではと調査依頼が。夫が放火犯なのか。そして、妻が恋していた相手は誰だったのか・・・。

これはシリーズ物なんでしょうか;;;どうもそんな感じでしたねぇ。この作品の前に、ここに登場した探偵さんが解決した歌舞伎界に関わる事件ってのが気になります。知りたい!(笑)

切ないミステリです。ミステリなんだけど、実は早い段階でこの妻の気持ちとか、真相とかが予想できちゃって・・・。途中から、ミステリというよりも恋愛小説を読んでるような気分だったんですよね。なので、最後に真相が分かっても、「あ~やっぱりね。」って感じでして。そういう意味では、ちょっと残念な読書となりました。

ただ、歌舞伎界のこと、女形役者のことなどの描写は、とっても興味深く読めて、その部分は楽しめたので良かった。欲を言えば、二人の女形役者がやった「二人道成寺」。その部分の記述が欲しかったなーなんて思っちゃいます。




二人道成寺 (文春文庫)
文藝春秋
近藤 史恵

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ラベル:読書 著者(か)
posted by すずな at 07:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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