2009年08月15日

少年少女飛行倶楽部(加納朋子)

うん、面白かった!最初はイマイチかなー;;;と思ったんだけど、読んでいくうちにどんどん面白くなってきて、最後は夢中で読んだ。基本的には明るい青春小説だったけど、ウッカリ涙ぐんでしまったりもしました。

中学生達が「空を飛ぶ」ために奮闘する物語。登場する中学生達が、まぁ~みんな個性的でしたねぇ(笑)ここまで個性的な子ばかり集めちゃうと、リアリティを感じられなくなっちゃいます。まぁそこはね、児童書ってことで大目に見るべきなんでしょうね(笑)

冒頭に出てきた「飛行倶楽部の活動内容」がなかなか印象的でした。「理想はピーターパン」ってあたり、私的には特にお気に入りです。ここまで書いちゃって、加納さんてばどんな”飛行”をさせる気なんだろう・・・って、ちょっと不安も感じたんだけど、そこは流石に上手く持っていってくれました。

飛行倶楽部の活動や部員との交流を通じて、部員達それぞれが少しずつ成長していく。そして、ラストの飛行。ワクワクドキドキさせられて、とっても楽しかった。


(09.07.31読了)




少年少女飛行倶楽部
文藝春秋
加納 朋子

Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

ラベル:読書 著者(か)
posted by すずな at 06:26| Comment(4) | TrackBack(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すずなさん、こんにちは。明るくコミカルな作風の合間に、胸にずしりと来る場面が盛り込まれているところが良かったです。子供の名前の付け方のとことか、神サマ部長の家庭の事情とか、考えさせられました。冒頭の飛行倶楽部の活動内容からどんなファンタジーな作品になるかと思っていたので、○○を飛ばすという着地点にはちょっとずっこけました^^;くーちゃんママと神サマ部長のキャラが大好きでした。爽やかで、読んでいて元気になれる作品でしたね^^
Posted by べる at 2009年08月16日 06:20
>べるさん
そうですね。ただ楽しいだけじゃないところが、この作品の魅力ですよね。ワクワクドキドキさせられた部分が多かったですが、ホロリトさせられてところもあって、そういうところが良かったですね。
たしかに、どうやって飛ぶの~?と期待と不安があったんですが、そうきたかーっ!と突っ込みたくなる飛行ではありました(笑)でも、私的には「やっぱり飛べなかった」風なラストも想像してたので、飛べたことが嬉しかったんですよー^^;
Posted by すずな at 2009年08月19日 05:14
こんにちは。TBさせていただきました。
加納さんの作品、ずっと待っていたので読めてまずは嬉しかったです^^
皆出てくる人が個性的で名前もまた凄くて、それは親の想いが詰まっていてそれがみんな重そうだなぁとおもいつつ^^;
特に部長は、何だかかわいそうでした。
私もどうやって飛ぶのかと思ったのですが、なるほどでした。私もそうきたかと^^
私も飛べてよかったと思います。
そしてまさかあの組み合わせの色恋沙汰があるとは思わなかったです・・・
Posted by 苗坊 at 2009年08月29日 14:11
>苗坊さん
登場人物達のキャラ同様、名前も個性的でしたね。親の思いのいっぱい詰まった名前で・・・。
そうきたか!な飛行でしたが、ホント飛べて良かったですよね~♪私は、もしかして「飛べないまま」っていう展開もあるかもと思ってたので、飛べたことにほっとしました(笑)
あの色恋沙汰は・・・実は予想してたので、予想通りの展開にニンマリしちゃいました☆
Posted by すずな at 2009年09月02日 04:53
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック

加納朋子/「少年少女飛行倶楽部」/文藝春秋刊
Excerpt: 加納朋子さんの「少年少女飛行倶楽部」。 中学一年の海月は、腐れ縁の幼馴染・樹絵里に付き合って嫌々ながらに得体の知れない部活 「飛行クラブ」に入部する羽目に。しかし、その部は部長の斉藤神とその友人・中..
Weblog: ミステリ読書録
Tracked: 2009-08-16 06:11

少年少女飛行倶楽部 加納朋子
Excerpt: 少年少女飛行倶楽部 公立中学1年生の海月は、幼馴染の樹絵里に誘われて「飛行クラブ」に入部する。メンバーは、変人部長・神と野球部を兼部する海星のみ。そのうち、高所平気症の朋(るなるな)、野球嫌いの元野球..
Weblog: 苗坊の徒然日記
Tracked: 2009-08-29 14:04