2009年07月18日

英雄の書(上)(宮部みゆき)

宮部さんの新しいファンタジー。
読むのが楽しみではありましたが、それよりも続編を書いて欲しいファンタジーがあるんですけど・・・という、複雑な気持ちも無きにしも非ず(笑)複雑ですなぁ。

え~またしても、感想を溜め込んでしまってます;;;懸案事項がなかなか片付かなかったり、ちょいと臥せってしまったり、なんだか落ち着かない日々です。だからということではないんだけど、TOPにこれからUP予定の作品リストを表示することにしました。まぁ、備忘録といいますか、プレッシャーといいますか・・・(笑)まずはこのリストを減らすべく、そして無くすべく精進いたしまする。。。


・・・10日前に読んだ本の感想なんて、私に書けるわけがないわっ!と内心突っ込みつつ、頑張って書いてみます。でも、短めになるのはしょうがないですな。短めというより「一言コメント」かもなぁ。

「英雄」「物語を紡ぐ者」を負と定義するこの物語。この定義にはかなり戸惑っちゃいました。もちろん、物語が進むにつれて戸惑いは消えていったんだけど、心情的になかなかこう、スッキリとはなれなかったですねぇ。でも、こういう定義っていうのは、意外で面白かった。たしかに、光の裏面には影がある訳で。正しい気持ちには負の面もあるという説明も、頷けないことはない。・・・ちょっと抵抗(笑)

他にも無名僧とか、無名の地とか、「ん?どういうこと?」ってのも多くて、この世界を理解するのがちょっと大変でした;;;・・・と書いてる今も、きちんと理解できているとは言えないんだけども(笑)でも、主人公である友里子も同じような違和感というか疑問を感じてるみたいだから、無理して理解する必要もないのかな、とも思ったり。

殺傷事件を起こしたお兄ちゃんを助ける為に、小学生の友理子が頑張る物語。書物たちの言葉に従って「無名の地」に行くんだけど、そのまま行ったきりで冒険するのかと思いきや、そうではなさそう。現実の世界と行ったり来たりを繰り返すのかな?それよりも、現実の世界で過ごす事が多いのかな?上巻では、そこら辺が微妙な感じです。上巻はプロローグ的要素が多かったので、下巻ではそこも含めてどんな展開をみせるのかが楽しみです。

このワールドを理解するのに戸惑った部分もありましたが、そこを差し引いても、充分に面白い!下巻でどんな展開が待っているのか、お兄ちゃんを探し出せるのか、救えるのか。下巻が待ち遠しいよー。



英雄の書 上
毎日新聞社
宮部 みゆき

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ラベル:読書 著者(ま)
posted by すずな at 06:56| Comment(2) | TrackBack(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すずなさん、こんばんは(^^)。
壮大なファンタジーですねぇ!!
宮部さんの圧倒的な物語力に、ぐいぐいと引っ張り込まれました。
物事にはすべて表裏がある。英雄といえども、負の力を持つ。抵抗はありますが、そうならないような読者になりたい・・・と思いました。
すみません、私の感想は上下巻まとめてますので、下巻のネタバレになります。
下巻をお読みになって、お時間が出来てからお読みください。m(__)m
Posted by 水無月・R at 2009年07月19日 22:21
>水無月・Rさん
宮部さんらしい壮大なファンタジーに、一気に惹き込まれましたね~。「英雄も負の力を持つ」という設定がなかなか受け入れられなかったんですけどね^^;私もそうならない読者になりたいと思います。

お言葉に甘えて、下巻読了後に水無月・Rさんのところへはお邪魔させていただきますね~。お心遣い、ありがとうございます!
Posted by すずな at 2009年07月22日 05:45
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