おーっ、面白かったぁっ!!
もう、その一言です!・・・で、終わったらあんまりだよなぁ(笑)またしても、感想を溜めてしまったので、自業自得ながら、かなりプレッシャーを感じております。おまけに、これを読んだのがちょっと前のことなので、既にその時の感動が薄れてしまっている気がするのが、なんとも残念なんですけど・・・。あの時の『興奮☆』を思い出しながら、キーを叩いております。
新聞広告を見た時から楽しみにしてたんですが、その期待を裏切らない面白さでした。テーマは「林業」。高校卒業と同時に、知識も興味も無い林業の場に放り込まれた勇気の一年間を描いた物語です。
関東の都会育ちの勇気から見た、三重県の山奥の暮らしぶり。そりゃ~カルチャーショックだろうなぁ、と思う。ヒルに吸い付かれた事なんてなかっただろうし。あれはかなりの衝撃だっただろうなぁ(笑)・・・ちなみに、私はありますよ。子供の頃だけどね。小さくても、田植の時は親戚一堂総出だからね~。いるんですよ、田んぼにもヒルがっ!あれに初めて吸い付かれた時は・・・って、話が逸れた;;;田舎暮らしは初めての勇気なんだけど、なんだか最初からびみょーに馴染んでるような気がしないでもないのはご愛嬌でしょうか(笑)もちろん、ヒルやダニには大騒ぎし、逃げ出そうとして失敗したりもするけどね。でも、基本、素直なのか、最初から「林業」や神去村の人々とちゃんと向き合っていたような気がします。
勇気もさることながら、神去村の人々もいいですねぇ~。ヨキや清一さんを筆頭とする山の男達。美人揃いの女性陣、みきさん、祐子さんに直紀さんに、繁ばあさんも?(笑)あ、忘れちゃいけない山太もね!それぞれ個性的で素敵な人たち。自然と共存するように暮らす山奥の村で、それぞれの個性が絡み合って、とっても楽しい物語が織り成されていました。
林業のこと、知ってるようで知らない事も多いなぁとも思った。ただ、木を伐採するだけじゃないんですね。過酷な自然から守り、一年ではなく、長いスパンで考えながら育てていかなければ、良い木は育たない。初めて「林業」をテーマにした本を読んだので、そういうところも興味深く読みました。
そして、圧巻だったのが48年に一度のお祭り。全貌の見えないお祭りに、勇気と一緒に参加しているような気分になって、すんごーくドキドキワクワクしました!特に山を滑り降りるシーンは凄かったですね~楽しかったですね~。読みながらテンションが上がって、思わず叫びたくなりましたよー。そうそう!お祭りで思わず忘れそうになりましたが、お花見にも参加したいな~と思いました。是非、あの「桜」の下でぼ~っとしたいものです。
神去村に根を張る事になりそうな勇気。これから彼が、どんな山男になるのか楽しみですね~。数年後、勇気のような研修生がやってきたら、きっとヨキのような先輩っぷりを発揮してくれるんじゃないかと、想像するだけでワクワクにんまりしちゃいます(笑)そして、山太がどんなふうに成長していくのか、直紀さんはどうなるのか、考えただけで楽しくなります。いつか、そんな彼らのその後のお話が読めたら嬉しいなぁ・・・、なんて欲張りなことも考えてしまいます。
2009年07月14日
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私も「林業」には最初、戸惑ったんですが、読み始めると貪るように夢中で読みました!神去村の個性的な人々や田舎ならではの人間関係、お祭りなどなど、とっても楽しかったですね~♪
私もノコと山太と繁おばあちゃんに癒されました。
ホント、しをんマジックでしたね~!林業の面白さが伝わってきて楽しい読書になりました♪
たしかに、これを読んで「林業」を職業の選択肢に入れる若者がいるかもしれませんね~。そう思わせる魅力がありました!
そんな人たちの囲まれて勇気が成長していく様子がほほえましかったです。
そうそう。神去村の人々がいきいきと描かれていて魅力溢れる人ばかりでしたね~♪勇気の成長も楽しく読めました。
うわぁ~、確かに勇気はヨキみたいに新人君を鍛えてくれそうですね~!
確かにその辺と直紀さんとの関係はいかに!みたいな続編があったらいいですよね!
勇気の将来を想像すると楽しいですよね~♪自分のことは棚に上げて新人をビシバシ鍛えそう(笑)
直紀さんとのその後も気になるし、やっぱり続編が読みたいですね。