昭和30年代を舞台に、不思議な力を持った姉とその妹を描いた「わくらば日記」の続編。
「わくらば日記」を読んだ時に続編が出るだろうと思ってましたが、タイミング良く出版されたので喜び勇んで手に取りました。
前作同様、不思議な力を持った姉と遭遇した事件を妹が回顧するという形で物語が描かれる。あいかわらず、物悲しくもどこか優しい雰囲気の漂う連作短編集。ただ、やっぱりこの作品でも思わせぶりな記述が多くって・・・。ちょっと焦れてしまいましたよー(笑)
帯でも触れられていた、姉さまと同じ力を持った女性「吹雪」が最初の章から登場するんですが、なんだかそれっきりでして。強烈な印象で登場した割には、すんなりと消えてしまって「あれ~?」って感じでした。どうも、姉さまと過去に交流というか因縁があったみたいだし。これで終わりなの!?と思っていたら、また途中で登場。・・・したにも関わらず、またまたあっさり退場しちゃって(笑)なんだか、気が抜けたというか何と言うか・・・。姉さまの力、父親、そして吹雪に茜ちゃんと、謎が置き去りのままなんですけどーっ!前作同様、というか前作以上にモヤモヤの残る読後感。焦れてます。めっちゃ焦れまくってますよーっ。今後、もちろん続編が出るんでしょうが、いつまで焦らされるんでしょうね;;;早くハッキリさせて欲しいもんです。
それはそうと、妹のワッコちゃんはとうとう高校生になってしまいました。そして、姉さまはだんだんと強くなったというか、元々あった芯の強さが表面に出てきたという感じですね。変わらない姉妹のようでいて、それぞれに成長しているんだなー、変わってきているんだなーと思ったりもしました。
今後、明かされる様々な謎。そして、あと10年も生きていないと語られる姉さま。どんな運命が待っているのでしょうか。とっても焦れながら、楽しみに、というとちょっと違うけれど、続編を待ちたいと思います。
2009年05月05日
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Weblog: まったり読書日記
Tracked: 2009-06-02 20:12
そうなんです!帯で煽ってるわりには、吹雪さんはどこにいったの~!?って感じでしたよねぇ。
早く続編が読みたいですね。