シリーズ4作目は番外編です。サチと勘一の出会いの物語。
も~~~~~!
・・・牛じゃありません(笑)いや~、唸りながら、腕をばたばたさせながら、地団駄踏みたくなるくらい面白かったっ!!「この番外編が、シリーズの中で一番好きーっ!」と叫びたくなるくらい、めっちゃ私好みの作品でした。ミステリ仕立てで、本編で登場した方々との出会いや、ちょっとした種明かしなども描かれ、そして、なんといっても長編ですよ!当然、最初のページから惹き込まれ、無我夢中で貪り読みました。
本編ではすでにお亡くなりになっている、語り手のサチさん。ふ~んわりと包み込むような語り口は健在でありました。ただのおっとりしたお嬢さんってだけでなく、しっかり者で、芯が強くって。やっぱり素敵なお嬢さんだったんですねぇ。そして、勘一じいちゃんの若かりし頃のお姿。こんな姿に会えるなんて!と、なんだかとーっても嬉しくって。最初の登場シーンだけで、うるうるっと涙ぐんでしまった私です(馬鹿;;;)
他にも、「東京バンドワゴン」の先代である勘一のご両親や、かずみちゃんにジョーなどなど。本編で登場した面々の健在な頃、若かりし頃のお姿にまたまた涙。・・・もうね、実はですね、自分でも呆れるくらい全編に渡って、涙、涙、涙の読書だったんです;;;年寄りは涙もろくていかんねぇ(笑)
本編では定番となっている、和やかで賑やかな食卓シーンは描かれてなかったけれど、それを補うように、ミステリ部分でドキドキしてワクワクと胸を躍らされました。子爵の父親から国家の未来に関わる重要な「機密文書」を託されたサチさんが、GHQを始めとする様々な機関から狙われることに。そんなサチさんを助けた勘一達が、GHQを相手に大奮闘?ですよ!や~興奮したぁ。そして、勘一よりもお父さんの草平さんが大活躍で、一気に草平さんファンになりました。”大人の魅力”にめっちゃ弱い私です~(笑)
泣いたり笑ったり、ほんわか~したり、うふふふとニマニマしたりと、本当に楽しい読書になりました。そして。困った事に、本当に困った事に。これを読んだら本編を読み返したくなったよーぅ;;;
2009年05月29日
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思わず、うなるほど、読みたいのがこの本です。
この記事を読んで、ますます読む気満々なのです。
いつも、楽しく記事拝見しています。
本は快楽だねぇ。
ご無沙汰してます^^;
テンポも良く、このシリーズらしく人情味にも溢れていて、私的に、とっても楽しい読書ができた1冊でした♪犬になっちゃう前に、早めに読めることを祈っております~(笑)
ご訪問&コメントありがとうございます♪実は、私もくじらさんところにちょくちょく伺っては読み逃げしております~^^;
この作品、やっと今日読み終えました。
よかった~。
梅雨のくもり空だったけど、まさに気分は
「私の青空」でした~っ!
勘一とサチさんのなれ初めやサスペンス仕立ての
物語にどっぷりの読書でした。
お待ちしてました~(笑)
本当に良かったですよね!まさに「気分は青空」です!うんうん、分かります~。
みんなやさしくて、最近忘れていたものが思い出されました。
ますます堀田家が好きになりました。
ホントですね~!
みんなが優しくて、こっちまで優しい気持ちになれましたね。私もますます堀田家のみんなが好きになりました。
本編を読み返したくなっちゃいますよね~~。
こういう歴史があって今のバンドワゴンがあるんだとしみじみとしちゃいました。なんて素敵な土台をサチさんと勘一さんは築いてきたんでしょう!
新年のご挨拶には時期を逸してしまいましたが(^_^;)
今年もよろしくお願いします。
今年もたくさん本のお話いたしましょう!
本編を読み返したくなりますよね~!でも、ぐっと我慢しました(笑)
そうです!サチさんと勘一のこの頃があったからこそ、今のバンドワゴンがあるんだな~ってしみじみ思っちゃいましたよね。素敵なお話でしたね。
こちらにまでご挨拶ありがとうございます!
今年もたくさんの本のお話をしましょうね。宜しくお願いします。
いや~本当に良かったですね~^^
始めの登場人物を読んで、ん?と思っていたのですがそういうことでしたか。
サチも堀田家も凄い家柄だったんですね~^^;
勘一が英語が堪能だなんてびっくりです。しかも医大生・・・
2人の馴れ初めも分かった良かったです。
なんてドラマチック!
次回作を読むのも楽しみです^^
番外編なのに本編よりもお気に入りの1冊です♪
サチさんと勘一の二人の馴れ染めのお話。ドキドキワクワクもあって、本当に楽しかったですね~!