2009年04月19日

短劇(坂木司)

ショート・ショート集。
ちょっとホラーちっくで、SF作品あり、ミステリっぽさもありの、ブラック系がやや多め。そんな感じの作品が多かったかな。・・・なんでもありってこと?(笑)

短編が苦手な私ですが、最後まで飽きることなく読めました。自分の周りでもよく目にするような気もするけど、本当に目にしてるんならちょっと怖いよな、と思わせるものが多かったかな。もちろん、ほっとして、ふっと微笑めるようなお話もあったけどね。でも、どれもがちょっとピリリとしたスパイスが効いてる感じ。あと、げげげっ;;;というのもそれなりに多かった。気持ち悪かったーっ!

ホラー系も好きだけど、やっぱりふっと微笑めるようなのが好きなので、「カフェラテのない日」なんかは良かったなぁ。あと「目撃者」もなかなか。最後のシンクの逆襲には拍手喝采を送りたくなった。

ただ、印象に残ってるのはというと、ちょいと辛目というかブラック系の「ケーキ登場」「最後」かな。「ケーキ登場」は、同じレストランに居合わせた人びとの色んな思惑を次々と明かされて、短いお話の中で「どうなるの?うわ、そうきたか!」というわくわくどきどき感を堪能させてもらったような感じでした。面白かった。「最後」はですねぇ、オチで作品の印象がガラリと変わるという面白さを味わった。実際にこんな人たちには遭遇したくないけどね。

(09.04.07読了)



短劇
光文社
坂木 司

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ラベル:読書 著者(さ)
posted by すずな at 06:53| Comment(4) | TrackBack(4) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんわ。TBさせていただきました。
最初は爽やかな感じでしたが、段々ブラックになっていって、本当に坂木さんの作品?って疑問に思ったほどでした^^;
でも、面白かったです。最後まで楽しめました。
私も「カフェラテのない日」と「目撃者」好きです。
Posted by 苗坊 at 2009年04月20日 21:35
>苗坊さん
ホントに段々とブラック系になっていって、最後は「最初の爽やかさはどこへ?」って感じでしたねぇ。でも、新しい坂木さん発見!って感じで楽しめたので良かったですよね。
「カフェラテのない日」「目撃者」は、ほっこりできてよかったですね~♪
Posted by すずな@主 at 2009年04月24日 04:55
ブラックな坂木さんの作品、意外でもあり、新鮮でもありましたね~。私は「物件案内」が好きでした!あんな不動産やさんがあったら迷わず飛び込みます(笑)
Posted by エビノート at 2009年06月12日 22:00
>エビノートさん
最初はほっこり系だったのに、だんだんとブラック系になっていきましたね~。だんだんとだったので、少しずつ慣らされたのか(笑)違和感無く楽しめました♪
あ~「物件案内」!これも良かったですよね。私も是非、あの不動産やさんにお願いしたいです~!
Posted by すずな at 2009年06月14日 05:31
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