面白かった。
小路さんの作品は、最近、私的に当たり外れがあって、「これはどうかなぁ・・・」とドキドキしながら読み始めたんですが。最初から、グイグイと惹き込まれて一気に読んでしまいました。こういうのは好きー。
と言いつつ、小路さんの作品はいつも感想が書きにくい。なんでだろ?上手く言葉が出てきません。なので、今回も短めで。
「ブロードアレイ・ミュージアム」という博物館を舞台に、「モノに触れると未来の悲劇を読み取ってしまう」という不思議な力を持つ少女と、その悲劇を阻止しようと動く博物館の職員達。不思議な少女フェイや個性溢れる職員達の正体とは・・・。
悲劇の真相よりも、思わせぶりなエディの正体が気になって、気になって・・・(笑)だってさぁ、「自分にも別な隠している目的があって」みたいなことを何度も何度も言われちゃうとねぇ。「だから何さっ!?もったいぶらずに言えーっ!」と、ジリジリしちゃいましたよ。フェイの正体はまぁなんとなーく分かったからそれほどでもなかったんだけど、エディはねぇ・・・。ねぇ!(笑)
悲劇の真相に迫って、それを解決する職員達。その解決の為に動き回るみんなにワクワクさせられた。スッキリ爽快感も味わえたし、楽しませてもらった。
ただ、プロローグから、「いつ赤ちゃんが出てくるのか?」とドキドキしてた割には、登場の仕方が呆気なさ過ぎて拍子抜けでした。最後の最後まで引っ張られちゃった割には、ちょっとインパクトが弱かったような気がしますねぇ。そこはちょっと物足りないっていうか、え?これだけ?って感じだったんですよねぇ。赤ちゃんはフェイの謎を明かすためのアイテム(ちょっと言い方が悪いけど)に使われただけって印象で、私的にはご不満。
プロローグからエピローグまでの流れは、モロ私好みでして、多少の個人的不満はあったものの(笑)、楽しめた1冊でした。
2009年04月26日
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ブロードアレイ・ミュージアム 〔小路 幸也〕
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