面白い!
やっぱ玉岡さんの書くものって好きだわ~と改めて思いました。有川浩さんの「胸キュン萌え大炸裂!」もいいけれど、こういう恋愛小説も好きだなぁ。
明治半ば生野銀山を舞台に、東京帰りのお嬢様、町一番の芸妓、そしてお嬢様に仕える女中という3人の女たちの恋とその葛藤や哀しみを描いた恋愛小説。
3人の女たちが見つめる銀山一の坑夫である雷太が、またカッコイイんだなぁ(笑)彼の数奇な生い立ちや、その運命に負けない気骨、知性、気品。どれをとっても惚れ惚れしちゃうくらい。そりゃ~周りの女性達はこぞって夢中になるでしょう、と納得しちゃう。でも、いくら恋焦がれても、当時の日本では”身分違い”というものは大きい。現代に生きる私には想像するしかないし、想像には限界があるものだから、本当の意味での”身分違い”というものを理解するのは難しいんだろうけど・・・。だからこそ、彼女達、そして彼の想いを目の当たりにすると、「身分?そんなもん取っ払っちゃえ~!!」と、もどかしさに焦れて焦れて焦れまくってしまいます。
この後、下巻では彼女たちにどんな運命が待ち受けているのか。想像しても、どうなるのかさっぱり判らない。ドキドキワクワクする反面、哀しい結末が待ってるような気もして、不安で一杯になったりもします。伊作はあれで終わりなのか、あの彼はどこへいっちゃったのか、結婚は滞りなく進むのか、などなど・・・。あ~下巻が待ち遠しい!早く読みたいよ~。
2009年02月28日
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