著者の作品である小説「ななつのこ」の作中作。「ななつのこ」の主人公、駒子の愛読書が絵本になったもの。
小説「ななつのこ」は、手元にある。随分前に読んだ。・・・ハズなんだけど、内容がうろ覚えでして;;;ちゃんと「ななつのこ」を再読してから読めば良かったかな~と、すっごく後悔。近いうちに、絶対に読み直そう。そして、シリーズになってるので続編もちゃんと読もう!と誓いました。この誓いがいつ果たされるかは、はなはだ怪しいものですが;;;
ということで、「ななつのこ」の表紙も描かれている菊池健さんとのコラボで、本当に素敵な絵本に仕上がっている本書。夜、お母さんが息子を寝かしつける時に語り聞かせるお話、という形式になっています。
7作ありますが、どれもちょっとした謎解きみたいになっていて、お母さんのお話を聞いている”はやてくん”よりも、読んでる私の方がドキドキというかワクワクしちゃいました。にっこり微笑めたり、時にちょっと切なかったり、じーんと沁みたり・・・。どのお話も、それぞれの色で染められていて、どれか一つとは選べない。どれも好き。
そして、最後の最後では「えぇっ!?そういうことだったのっ!」と驚かされたり(笑)でも、その後、嬉しさがこみ上げてきて、ほんわか暖かい気持ちになれました。駒子シリーズの小説も全部、読まなくちゃ!という気持ちが強くなりました。
この絵本は、小説「ななつのこ」を読んでいなくても、とーっても楽しめるとは思いますが、読んでからの方がより楽しめるでしょうね。。。
2009年01月11日
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ななつのこものがたり 加納朋子
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Weblog: 苗坊の徒然日記
Tracked: 2009-01-11 19:55
「ななつのこものがたり」/文:加納朋子 絵:菊池健/東京創元社刊
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Tracked: 2009-01-13 01:15
菊地健さんの絵が好きだったので、読むのを楽しみにしてました^^
最初は普通の絵本として楽しんでいたのですが、なんと!って言う感じですよね。
「ななつのこ」シリーズを読んでいたら、うふふと嬉しくなってしまう本でした。
私は、1作目と2作目の読む順番を間違えて読んでしまってまして^^;
もう1度読み返したいです。
ほんわか暖かい素敵なイラストですよね~。
ちょっとしたミステリ仕立てになっていて、素敵な絵本でした。最後もうふふふ♪となれましたね。
私ももう一度、読み返したいと思います。。。
文章と絵のコラボレーションが、本当に素敵な童話でした~。読みながら幸せな気分になれましたね。
私も、最後におかあさんの正体(笑)が明かされてびっくり!でした^^;