2009年01月11日

ななつのこものがたり(加納朋子)

著者の作品である小説「ななつのこ」の作中作。「ななつのこ」の主人公、駒子の愛読書が絵本になったもの。

小説「ななつのこ」は、手元にある。随分前に読んだ。・・・ハズなんだけど、内容がうろ覚えでして;;;ちゃんと「ななつのこ」を再読してから読めば良かったかな~と、すっごく後悔。近いうちに、絶対に読み直そう。そして、シリーズになってるので続編もちゃんと読もう!と誓いました。この誓いがいつ果たされるかは、はなはだ怪しいものですが;;;

ということで、「ななつのこ」の表紙も描かれている菊池健さんとのコラボで、本当に素敵な絵本に仕上がっている本書。夜、お母さんが息子を寝かしつける時に語り聞かせるお話、という形式になっています。

7作ありますが、どれもちょっとした謎解きみたいになっていて、お母さんのお話を聞いている”はやてくん”よりも、読んでる私の方がドキドキというかワクワクしちゃいました。にっこり微笑めたり、時にちょっと切なかったり、じーんと沁みたり・・・。どのお話も、それぞれの色で染められていて、どれか一つとは選べない。どれも好き。

そして、最後の最後では「えぇっ!?そういうことだったのっ!」と驚かされたり(笑)でも、その後、嬉しさがこみ上げてきて、ほんわか暖かい気持ちになれました。駒子シリーズの小説も全部、読まなくちゃ!という気持ちが強くなりました。

この絵本は、小説「ななつのこ」を読んでいなくても、とーっても楽しめるとは思いますが、読んでからの方がより楽しめるでしょうね。。。



ななつのこものがたり
東京創元社
加納 朋子

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ラベル:読書 著者(か)
posted by すずな at 14:33| Comment(4) | TrackBack(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんわ。TBさせていただきました。
菊地健さんの絵が好きだったので、読むのを楽しみにしてました^^
最初は普通の絵本として楽しんでいたのですが、なんと!って言う感じですよね。
「ななつのこ」シリーズを読んでいたら、うふふと嬉しくなってしまう本でした。
私は、1作目と2作目の読む順番を間違えて読んでしまってまして^^;
もう1度読み返したいです。
Posted by 苗坊 at 2009年01月11日 19:57
>苗坊さん
ほんわか暖かい素敵なイラストですよね~。
ちょっとしたミステリ仕立てになっていて、素敵な絵本でした。最後もうふふふ♪となれましたね。
私ももう一度、読み返したいと思います。。。
Posted by すずな@主 at 2009年01月12日 10:28
これは本当に素敵な童話でしたね。私は加納さんとの出会いが「ななつのこ」だったので、このシリーズは特に思い入れがあるんです(その割に、これ読んでる時、はやてが二人の子供だって気付けなかったんですけど^^;)。菊池さんの絵は加納さんの作風にぴったりですよね。ベストコンビだと思います^^
Posted by べる at 2009年01月13日 01:19
>べるさん
文章と絵のコラボレーションが、本当に素敵な童話でした~。読みながら幸せな気分になれましたね。
私も、最後におかあさんの正体(笑)が明かされてびっくり!でした^^;
Posted by すずな@主 at 2009年01月13日 13:49
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ななつのこものがたり 加納朋子
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Tracked: 2009-01-11 19:55

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