チャグムが主人公の守り人シリーズ。
もうねぇ、最初から泣かされましたよ!最初に登場した頃から比べると格段と成長し、皇太子としての自覚が出てきたチャグム。その成長を待つようにして彼を襲う苦難。悲しみ。別離。チャグムの健気な姿に、涙せずにいられようか!というもんです。
いよいよタルシュ国の魔手が新ヨゴ皇国へと伸びてきて、どうにも身動きが取れないながら、なんとか国を護ろうとするチャグムの姿が本当に痛々しく切なく、「がんばれ!」というより、「もういいよ・・・」と、つい言いたくなりました。過酷過ぎる。バルサぁ~~はやく来いぃ~~!と叫びたくなったり(笑)
新しく登場したヒョウゴやセナ。そして、少しだけしか登場しなかったのに強烈な印象を残した祖父トーサなど、あいかわらず登場人物たちも魅力的な人ばかり。是非、次巻で再会したいものです。
最後の決断は、チャグムが大人になったんだということを痛切に感じられました。チャグムの成長する姿を読むのは嬉しかったんですが、もう子供ではなくなったんだな~と思ったら、ちょっと寂しくも思えたり。次の最終3部作へと繋がるラスト。いよいよ、このお話も最後が近づいてきました。バルサやタンダも登場するでしょう。チャグムがこの危機をどう乗り越えていくのか、楽しみでもあり寂しくもあり。。。
【守り人シリーズ】
**精霊の守り人
**闇の守り人
**夢の守り人
**虚空の旅人
**神の守り人 来訪編
**神の守り人 帰還編
**蒼路の旅人<本書>
**天と地の守り人 第一部
2008年11月03日
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蒼路の旅人
Excerpt: 上橋菜穂子 2008(軽装版) 偕成社 読み終えて大きなため息が出た。途中から
Weblog: 香桑の読書室
Tracked: 2008-11-09 21:53
チャグムが活躍するより、平穏な日々が来てほしいと、最後は幸せにしてあげてほしいと思いながら読み終えました。
けれど、この子の幸せは、どうにもこの世ではなくあちらの世界にありそうで、私は心配。
たしかに、最初からワクワク~♪って感じじゃないもんね^^;
そうだね。チャグムを幸せにして欲しいよね~。”あちらの世界より、この世の方が幸せだ”とチャグムも、これを読んだ子供たちも、そう思えるようなラストだといいな、そうであるはずだ!と思っています~。