「小説とその罪の説明」という、裁判員制度スタートへ向けた易しい法律解説書みたいな1冊。
ん~~~。こういう企画は面白そう!と思って手に取ったんですよね。短編を書かれているのは乃南さんだし。でも、なんだかちょっと肩透かしでした。
一番の原因は、小説が物足りないってこと。乃南さんだからって期待してたのもあるんでしょうが、どれもがどこかで見聞きした事件ばかりって感じだし、言い方が悪いんだけど、どこにでもあるような事件ばかりって印象でした。展開も真相も捻りがない・・・。それぞれの短編の後に、法律家の説明書が付くっていう趣旨だから、それが成り立つ為にはしょうがないってのも分かるんだけどねぇ・・・。”ミステリ”を期待してたら、思いっきり空振り感を味わってしまった;;;というような。
説明の方も、最初の数編は「へ~ほ~。なるほど、なるほど~」って読んでたんですが、だんだんと飽きてくるって言うか・・・。くどいんですよね。当然と言えば当然なんだけどさぁ。最後の方は、斜め読みでした。
小説としてはイマイチでしたが、裁判員制度に向けた法律解説書として読むと、理解しやすいし、かなり興味深く読めるんじゃないかなーと思った。私の読書スタンスがマズかったのね;;;と思いましたです。
自分が裁判員に選ばれてから読んだら、もっと熱心に熟読したのかもしれないなー。今はまだ切羽詰ってないからなぁ(笑)
2008年11月13日
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Weblog: まったり読書日記
Tracked: 2009-01-11 00:42
そうですね。これって、解説がメインだったんでしょうね~。小説目的で読んでしまったのが失敗だったのかぁ;;;
私も、これを読んでますます裁判員には選ばれたくないなぁという気持ちになりました^^;;;