2008年09月29日

虚空の旅人(上橋菜穂子)

守り人シリーズ外伝。

・・・なんだそうだ。なんで外伝扱いなんだろう?バルサが登場しないからかなぁ。私的にはチャグムもこのシリーズの主要キャラなので、チャグムが主人公でも外伝扱いしないで欲しいなーなんて思っちゃいますが。おまけに、タイトルに”守り人”が付いてないんだよね。なんだかなーというか、ちょっと寂しいなぁ、な気分。

グチグチしちゃいましたが、お話の方はますます面白い!夢中で読みました。新たな国が登場して、ちょっと頭がこんがらがってきた部分もあるんだけど(笑)でも、新しく登場した人々も、みんなそれぞれが魅力的で個性的。このお話だけで消えていくのは惜しいなぁ・・・と思っちゃいます。既に、この先の作品で再登場してるのかもしれませんが、是非とも再会したい方々ばかり。

なんといっても、チャグムがすっかり大人になっちゃってて、ビックリというかなんと言うか・・・。良い男になったねぇーとしみじみしちゃいました。皇太子としての自覚もしっかり出てきて、感情だけで動いてみんなに心配をかけてはいけない、軽率な行動をとってはいけないと自重する。でも、譲れない部分もしっかり持っていて、自分なりの皇太子になろうとするところなんか、ついうるうるっとしちゃいました。新ヨゴ皇国の良い王様になってもらいたいなぁと心から思います。

新ヨゴ皇国だけでなく、近隣の国のお話や、そこで暮らす人々が語られだした守り人シリーズ。ますます魅力が増して、新しいお話を読むたびに、もっともっとこの世界のお話を読みたい!と思ってしまいます。読むたびに「あ~続きを早く読みたいっ!!」と思う。凄いことだよなぁ。



【守り人シリーズ】
**精霊の守り人
**闇の守り人
**夢の守り人
**虚空の旅人<本書>
**神の守り人 来訪編
**神の守り人 帰還編
**蒼路の旅人
**天と地の守り人 第一部




Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

ラベル:読書 著者(あ)
posted by すずな at 10:22| Comment(4) | TrackBack(3) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
読み始めたら止まらない。ほんとに、すんなりと引き込まれる物語です。
この巻も、手に取ってからは早かった。どうしても続きが気になっちゃう。
チャグムの成長著しくて、諸国一の人たらしさんになるんじゃないかと思っちゃいました。
Posted by あまね(香桑) at 2008年10月20日 21:33
>あまねちゃん
そうなのー!夢中で読んじゃうよねぇ!続きがきになるよねぇ^^;
チャグムの成長した姿に嬉しくなっちゃいました。諸国一のたらしさんは確実だね(笑)
Posted by すずな@主 at 2008年10月21日 15:23
こんばんは
訪問&コメントありがとうございました。
TBがうまくいかなかったようですが、たぶんシステムの相性の問題だと思います。同じブログでも、記事毎にできたり、できなかったりすることもありますし。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by 風竜胆@読書と時折の旅 at 2008年10月26日 19:49
>風竜胆@読書と時折の旅さん
こちらこそ、ご再訪&コメントありがとうございます。
残念ですが、どうも相性の悪いブログもありますよね;;;こちらこそ、どうぞよろしくお願いしますね。
Posted by すずな@主 at 2008年10月27日 14:58
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック

虚空の旅人
Excerpt: 上橋菜穂子 2007(軽装版) 偕成社 「守り人」がバルサを主人公とする物語な
Weblog: 香桑の読書室
Tracked: 2008-10-20 21:29

虚空の旅人
Excerpt: 上橋菜穂子の「守り人」シリーズは、全部で10巻出ているようだが、その4巻目に当たるのが「虚空の旅人」(上橋菜穂子:新潮社)である。既にこのブログでもレビューしているように、前の3つの巻では、すべて女短..
Weblog: 読書と時折の旅 (風と雲の郷本館)
Tracked: 2008-10-25 15:08

「虚空の旅人」 上橋 菜穂子
Excerpt: 虚空の旅人 (新潮文庫)/上橋 菜穂子 ¥662 隣国サンガルの新王即位儀礼に招かれた新ヨゴ皇国皇太子チャグムと星読博士シュガは、“ナユーグル・ライタの目”と呼ばれる不思議な少女と出会っ..
Weblog: じぶんを たいせつに。
Tracked: 2012-04-07 20:49