年下の男の子（五十嵐貴久）

いや、ありえない。でも・・・。いや、やっぱりありえない。
ブツブツと呟きながらの読書となりました(笑)

３７歳ＯＬと２３歳契約社員の男の子との恋愛。ここで”男の子”って表現する辺り、私の年齢もこのＯＬと似たり寄ったりってことなんだけども(笑)だからこそ、このＯＬにめっちゃ共感しちゃいましたねぇ。仕事への取り組み方とか、休日の過ごし方とか、自分の年齢の受け止め方とか。うわー、そうそう！五十嵐さんってば、私のことこっそり観察してたのかっ！？って思わず周りをきょろきょろしちゃうくらいリアル過ぎた(笑)そして、１４歳年下の男の子にアプローチされた時の心情も、まさにそうでしょうだし、その時のリアクションまでもが、そうなるでしょうでした。

１４歳年下ってことは・・・。職場の男の子を思い浮かべてみる。・・・ひー;;;アレ（←失礼;;;）と恋愛っ！？いや、ありえないっ！！じゃぁ、１０歳年下なら・・・アレかっ！（またまた失礼;;;）いや、それもありえないし！もちろん、世間では男性が１０歳年下のカップルっていらっしゃるってのも知ってるし、へ～そうなんだ～くらいで驚きはしないんだけどね。他人様だと、ありだと思えるけど、これを自分に置き換えるとありえないと思っちゃう。その時点で負けてるんでしょうねぇ。って、何に負けてるのかわかんないけどさ(笑)

最初からずーっとこのＯＬに共感しながらの読書になったんで、結構、のめり込んで読んでたんですよね。児島くんががんがんとアプローチしだして、晶子が「私のどこが・・・」と戸惑うあたりなんて特に。いや、だって、児島くんがめっちゃ強力にアプローチするほど、晶子のどこがそんなに魅力的なのか、本人同様わかんなかったんだもん。晶子には失礼なのかもしれないけど・・・(笑)だからこそ、晶子の心情がリアルに感じられて寄り添えたのかもしれないんだけど。でも！最後の晶子の行動には「はぁっ！？」でした。唐突過ぎるし理解不能。なんだか、強引に締めにかかったって印象で、五十嵐さん、それはないでしょう;;;な気分になりました。ありえない、ありえないと呟きながらも、でも、もしかしたらありかも・・・とチラっと考えないでもなかっただけに、「これってやっぱりフィクションなのね。やっぱ、ありえないよね」って、いきなり現実に引き戻されたような気分になりました。むー。残念。

年下の男の子
実業之日本社
五十嵐 貴久

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Comments

すずなさん、こんばんは。
最後のあの強引な行動は、読者を現実に引き戻すための呪文（のようなもの）だったんですかね？だとしたらあの唐突さ加減にも納得です。
しかし夢みさせるだけみさしといて、最後「全部フィクションだよ！はっはっはー！！」だなんて、五十嵐さんってなんていぢわるな……
と、全部妄想だけの話で憤ってみました(笑)。

Posted by まみみ at 2008年08月03日 20:21

＞まみみさん
最後の行動は唐突でしたよねぇ^^;
うわーそう言われると、五十嵐さんの「はっはっはー！」が聴こえるような気がします(笑)
･･･妄想ですね、妄想、もうそう。。。

Posted by すずな＠主 at 2008年08月05日 11:29

わ～私も五十嵐さんの「はっはっはー！」が聞こえるような気がしてきた…苦笑
あれは確かに強引な展開でしたものね。良く冷静に対応したなぁ～両親。と、両親の方に感心してしまいました。

Posted by エビノート at 2008年08月06日 19:56

＞エビノートさん
どうしましょう。もう「はっはっはー！」が頭から離れなくなっちゃいました(笑)
そうそう。あの両親の冷静な対応は本当にお見事！でしたねぇ。

Posted by すずな＠主 at 2008年08月08日 10:42

みごとなドラマ仕立てでした。
映像が浮かんでくるようで…（笑
年齢からすると、オレは「部長」かぁ。
と、なんとなく残念な気分でした　(^^ゞ

Posted by じゅずじ at 2008年11月01日 09:39

＞じゅずじさん
本当にドラマのようでしたね～。
「部長」ですか～！あら、残念でした(笑)

Posted by すずな＠主 at 2008年11月01日 15:44