徳川慶喜が大政奉還を表明した時の竜馬の言葉に、不覚にも思わずウルウルっと涙腺が緩んでしまいました。以前、この作品は小説じゃなくて歴史書みたいと愚痴った私でしたが、この巻では思わず涙しちゃうくらい”小説”として読んでいたんだなーと、改めて感じたり。淡々と綴られる文章もいいけど、胸にグッと何かしら迫るものの方が好きなんですよねぇ。
そして、ようやく大政奉還がなったところでの竜馬の死。このタイミングで亡くなったのか・・・と、実は結構な衝撃でした。まさに”役目を終えて天にかえった”みたいな、竜馬の生涯だったのだなーと感慨に耽りました。
みんなが”世界=日本”という、内しか見てなかった時代に、”世界の中の日本”という風に外に視線を向け、日本の行く末を考え、憂い、行動した竜馬。素直に凄いなーと感嘆します。
全8巻の「竜馬がゆく」。最初はそこそこ面白く、真ん中辺りで中だるみしてウダウダとなんとか読み進め、終盤の6巻以降から急に面白くなって、そのまま最後まで一気に読了。まとめて評するなら、うん、まぁ、面白かったなーとなるのかな。さすがに、絶賛はしません(笑)途中で投げ出したくなったし・・・。でも、しばらく司馬作品には手を出さないような気がしますが(笑)、ちょっと時間を置いて他作品も読んでみようかなーと、そんなことを思っています。
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**竜馬がゆく(一)
**竜馬がゆく(二)
**竜馬がゆく(三)
**竜馬がゆく(四)
**竜馬がゆく(五)
**竜馬がゆく(六)
**竜馬がゆく(七)
読まれましたね~。でも読むペースはやぎっちょより速い!たしかにうだうだ感はあったような気がします。司馬さんもまだ若い?頃の作品だし、坂本竜馬が勇名でなかった頃のことらしいから、つい解説などに力が入ったのでしょうね。
次もし読まれるなら(来年?)ぜひぜひ「坂の上の雲」をどうぞ。やぎっちょすごく好きです。(長いから再読はしないけど・・・)
速いっていうか・・・^^;職場の同僚から回ってきたのでプレッシャーがかかって必死でした(笑)
このお話が描かれたのは随分前になりますもんね。そういう意味で”若い”小説なんでしょうね。
「坂の上の雲」ですか!タイトルだけは知ってます^^;次に司馬作品を読むときは参考にさせてもらいますね~。