2008年06月28日

スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン(小路幸也)

シリーズ3作目。
東京下町の古本屋&カフェ「東京バンドワゴン」を舞台に、個性溢れる堀田家の面々が生き生きと描かれております。

毎度おなじみの朝食のシーンがいいですね。読みながら、誰と誰の会話なのか想像するのも楽しい。これを読むと、「あ~帰ってきたんだなぁ・・・」としみじみ思っちゃいます。って、なんかちょっと表現が違うけど。でも、ニュアンスは分かっていただけるんじゃないかと思います。いや、どうか分かってやってください!(笑)大家族って、色々と面倒くさいことも多そうなんだけど、この作品を読むと楽しそうだなぁと羨ましくなっちゃいます。ただ、食事の支度は本当に大変だろうなぁと、みょーに所帯じみた想像もしちゃって眉間に皺が寄っちゃいますけども。

またまた今回も、堀田家には問題が持ち込まれます(笑)ただ、最初の頃に比べるとミステリ色は、ほとんど無くなったような気もしますねぇ。でも、それでもワクワクと楽しく、面白く読めました。もちろん、いつものようにしっかり泣かされちゃったりもしました。問題が起こると、家族みんなで解決しようとする。家族っていいなーと、思わせる作品です。

誰もが主役のようなこの物語ですが、今回は特に我南人が印象的というか、活躍していたような気がしましたねぇ。・・・って、思い返せば、今までも要所々を押さえていたのは彼のような気もしないでもないんですけども。私的に、ってことで(笑)「LOVEだね~」が、とっても効いていたような気がします。それにしても、我南人がギターを売った相手が世界的に有名なギタリストの”キース”ってのが凄すぎですよ!ストーンズですよねぇ!”お話”だっていうのに、読みながら思わず”ひょーっ!”なんて叫んじゃったじゃないですか(笑)

それから、すずみさんの啖呵がかっこよかったですねーっ!同性ながら惚れ惚れしちゃいましたよ。そして、そして勘一じいちゃん。実は英語も操れるなんて、なんてカッコイイじいちゃんなんだ!

最後は、今までのように結婚式ではなかったのが個人的に残念でした(笑)まぁ、「式を挙げる」って話だけは出てたんだけど。そうそう!まさか、そこがっ!?な組み合わせにはビックリしちゃいましたよー。てっきり藤島さんあたりのお話になるのかと思ってたんで、めっちゃ予想外。このカップルのエピソードに一番、泣かされちゃいました。

そしてそして。堀田家にはまたまた人が増えました!さすがに、家族ってことではなく同居ではないんだけどさ~。でも、”同居”みたいなもんですね。お隣が空き地って記述が出てきた時は、とうとう堀田家も増築?それとも、改築か?と思ったんですが、そうきたか~でした。・・・ってことはですよ、やっぱり朝食時の会話がますます混沌としてくるってことでしょうか(笑)楽しそうではあるけれど、読み解くのがなかなか大変そうだなぁ。でも、頑張る!(え)

読み終わると、ほっとして暖かい気持ちになる堀田家の物語。また彼らに会えるのを楽しみに待ちたいと思います。


**東京バンドワゴン
**シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン

スタンド・バイ・ミー―東京バンドワゴン
ラベル:読書 著者(さ)
posted by すずな at 15:16| Comment(9) | TrackBack(6) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
我南人って、どんだけすごいんだ!ってエピソードでしたよね。キース云々ってところは(笑)
今回も愛に溢れていて、すごく楽しかったです。また次の年の物語を楽しみに待ちたいですね♪
Posted by エビノート at 2008年06月29日 20:33
分かりますよ!帰ってきたって感じ。あの朝食のシーンを読むと堀田家だって思いますよね。そしてキースには笑いました。
Posted by たまねぎ at 2008年06月29日 22:34
>エビノートさん
キースにはびっくりさせられちゃいましたね~。我南人ってナニモノっ!?って感じでした。
あいかわらず「LOVE」がいっぱいの堀田家でしたね~。次作が今から待ち遠しいです!

>たまねぎさん
お~わかっていただけて嬉しいです♪堀田家の物語には朝食のシーンが欠かせませんね!
キースの名前が出た時には、思わず著者にまで突っ込みを入れてしまいました(笑)
Posted by すずな@主 at 2008年06月30日 11:39
すずなさん こんにちは。

ボクもこの本を読みながら
「あ~帰ってきたんだなぁ・・・」
と思ったクチです。(笑)
朝ごはんの飛び交う会話のつながりを
読むのも楽しい。

我南人がギターを売ったのは、ストーンズのキースさんのことかぁ~いいねぇ(笑)。

すずみさんの京都での啖呵。
勘一の木島への啖呵。
似たもの同士の江戸っ子だねぇ。
かっこよかった!
Posted by くじら at 2008年07月06日 15:47
>くじらさん
おぉ~一緒ですね♪朝食シーンは楽しく、あいかわらずの堀田家に癒されますよね~!
すずみさんと勘一の啖呵は、どっちもホレボレしてすかっとするものでしたね。
Posted by すずな@主 at 2008年07月07日 15:43
すずなさんこんばんは。
遅くなってすみません<(_ _)>

言われるとおり、ほんとにミステリ色は薄くなってるっていうか、ほとんどないですよね^^;でもだんだんこの作品のカラーが定まってきたみたいで安心して読めるようになりました。

最後はやっぱりばーちゃんが……と、気の早い心配までしてうるっとしている私。すでに堀田家に心は奪われてしまっているようです^^
Posted by まみみ at 2008年07月14日 21:07
>まみみさん
ミステリも捨てがたいですが、これはこれでいいなぁ~と思えますよね。楽しめたし♪
最後ですよね・・・。実は私も毎回、チラッとそれを考えてちょっと胸がツーンとしてしまっています;;;出来れば、そういうラストは迎えたくないですね。
Posted by すずな@主 at 2008年07月15日 15:19
こんばんは^^
相変わらず賑やかな家族ですよね。それが羨ましいです。
我南人が活躍していましたねぇ。顔が広いのかなんなのか^^;
すずみさんの啖呵はかっこよかったです^^勘一が認めただけありますね。
次の本も楽しみです。
Posted by 苗坊 at 2010年10月14日 23:58
>苗坊さん
相変わらず賑やかな堀田家でしたね~。
我南人ってどんだけスゴイ人なの!?って感じでしたよね。実は、今後もスゴイ人っぷりを発揮してるのでお楽しみに♪
すずみさんも素敵でしたね~。
Posted by すずな at 2010年10月15日 12:44
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