特に何か事件が起こることも、号泣しちゃうことも無いんだけど、読んだ後に「あ~なんだか気持ちがいいなぁ~♪」とニッコリ笑えるようなお話でした。
戸村飯店は大阪下町にある中華料理屋さん。その戸村飯店の二人の息子たちのお話。
1章目で長男ヘイスケが東京に行っちゃうから、てっきり次男コウスケが主人公のお話だと思っていたら、2章目は長男が主人公で。次男と長男の二人が1章ずつ交互に語るという面白い設定でした。二人が語る、自分のこと、兄弟のこと、家族のこと。あっという間に1年が過ぎて、気付くとお話が終わっていた、という感じでした。
兄弟ってこうだよなぁ、と思いながら読んだ。一番身近な仲間であり、ライバルでもある。比べずにはいられなくって、張り合うことも多いけれど、だからって見ない振りは出来ない。隣にいないと寂しい。我が家は二つ違いの姉妹。保育園から高校まで一緒で、高校生のときから地域の同じサークルに入ってたんですよね。その後は見事にバラバラで、私はOL、妹は看護師となったんだけど。同じサークルで活動していたこともあって、共通の友人も多い。姉妹としてではなく、同じ団体に所属する仲間だと思って見るとよーく分かる。自分が持ってないものを持っている妹を、羨ましくも妬ましく感じたりもした。こんな私でも姉としてのプライドもちょっとは持ち合わせているので、意識しないはずは無い。そういう意味では、他人よりもやっかいなライバルでもありました。でも、厳しい意見をずけずけと言ってくれる良い仲間でもありました。すぐに感情で突っ走る姉は、しょちゅう叱られておりまして、「ちょっとくらい容赦してよ~」と思ったことは1度や2度でないけどね(笑)この物語を読みながら、色々と葛藤したことを懐かしく思い出しちゃった。
兄弟の物語でしたが、影の主役はお父さん!いや~いいですね。コウスケの3者面談や、ヘイスケに渡した封筒には、思わず涙腺が緩んでしまいました。さすがお父さん!なんだかんだ言ってても、息子たちのことはよく分かってる。そして、お兄ちゃんの愛を感じた「てる子」。もうね~こういうのには弱いのよ。ぐっときたのは言うまでもありません。
収まるところに収まった感のある戸村兄弟。でも、この後の二人にも会ってみたいな~と思っちゃったり。
TBうまく飛ばなくてすみません。記事に直リンク貼りました。
あ~やっぱ兄弟姉妹がいるとこの本を読んだ感想も感じるところが違ってくるのですね。やぎっちょは一人っ子だったので、そういう意味で入りきれなかったのかなぁ。
戸村兄弟の食い違いって、人間関係の食い違いそのものですね。兄弟がいると、早くからそういうことを学ぶんだろうなぁ★
TBの件、やぎっちょさんの責任では無いので、本当に気にされないでください!こちらこそお手数をお掛けすると分かっていながらもつい・・・すみません;;;
やぎっちょさんは一人っ子なんですね~。私、つい自分達姉妹と比べて読んでしまいました^^;戸村兄のように出来る姉では無かったんですけどね(笑)
そうですね~。兄弟って、たしかに最初に体験する人間関係になるんでしょうね。やぎっちょさんのコメントを読んでなるほど、と思いました!
お母さんも素敵だったし、お店の常連さんもいい人たちばかりで、こんな環境で育った戸村兄弟なら、この後どんなことがあってもそれを乗り越えていけそうですよね。彼らがどんな経験をしてゆくのか、私も見てみたいです!
お父さんに泣かされましたよねぇ!そして、戸村兄弟を取り巻く人々の温かさ、優しさも沁みました。
読み終わった後、優しい気持ちになれた作品でした。
この後の戸村兄弟も見てみたいですね!
遅ればせながら、読みました~。
そして大笑いしました~!
この関西ノリのスンバらしさ、がっちり私の心を掴んでしまいました。
私も1歳違いの妹がいますが、色んなところで張り合ったり策謀をめぐらせたり(笑)、確かに思いだすことがありましたね。
3歳違いですが、ウチにも男兄弟な息子たちが・・・。彼らもやっぱり張り合っちゃったり確執があったり・・・するな~、既にあります(^_^;)。
楽しい作品でしたね~♪
水無月・Rさんにも妹さんがいらっしゃるんですね。・・・策謀(爆)いや、よーく分かりますよぉ(笑)あれこれと自分の姉妹関係を思い出す作品でもありましたね。
息子さん達も既に張り合ったり確執があったりなんですね。やっぱり、小さくっても兄弟は兄弟なんですね~。
この作品も良かったです~
兄弟の姿がとてもリアルで、共感できるところがたくさんありました。
私も長女なので、ヘイスケの気持ちは良く分かったり。
私は女、男、女で、妹とは4つ違います。もう小さな頃から正反対で、あんまり一緒に行動した事はありません^^;
ヘイスケとコウスケは、離れたから良かったんですよね。
2人で東京で会って、会話している時はとても素直で可愛かったです。
いつもTB&コメントありがとうございます♪
苗坊さんも長女なんですね~。
ついついヘイスケに感情移入して読んでしまいましたよね。
東京での会話は、なんだかんだ言っても兄弟なんだよなと思いました。