以前から読みたいなーと思っていて、ようやく図書館で借りてきました。この1年後に出版された「浅田真央、16歳」も一緒に借りてきました。
15歳というのは、真央ちゃんが衝撃のシニアデビューした年。彼女の出現とトリノ五輪開催でフィギュアスケートが注目を集め始めた年でもあるんじゃないでしょうか。昔からのフィギュアファンとしては、最近の盛り上がりに戸惑いつつも、TV放映が増えてかなり喜んでいたりします。
期待通りと言えば期待通りの、欲を言えばちょっと物足りなさを感じる内容。試合毎の、彼女の心境やエピソード、コーチや周囲の人々のお話が読めるのかなーと思っていたら、「浅田家の物語」のような内容でした。真央ちゃんとお母様の匡子さんの様子がメインになっている感じ。浅田家の仲の良さというか、親子や姉妹の良い関係が垣間見れて、真央ちゃんのあの天真爛漫で素直な性格はこの中で育まれたんだなーというのがよく分かりました。あの天真爛漫さに騙されてしまいそうになりますが、彼女の競技者としての”自覚”みたいなものは凄いものがあると思います。15歳でも、それをシッカリと持っていたのだなということがよく分かりました。
トリノ五輪のフィギュアスケート女子フリーを観戦した時の様子が綴られていて、安藤選手が滑り終わった後に「また頑張ればいいよ。」と呟いたというのが印象的でした。私はあの時、「頑張れ、頑張れ!・・・頑張ったねーっ!」と、ちょいと涙ぐみながら観てたんですが、「もしかすると、安藤選手はスケートを辞めちゃうかもしれないなぁ・・・」と、心の隅っこで思ったのも事実。でも真央ちゃんは、彼女が「スケートを辞める」ってことは微塵も思わなかったんだな、って。その言葉通り、安藤選手は”また頑張って”次の年、世界女王になるんですよね。
ここまで打って気付いたこと。安藤さんは”選手”ってちゃんと呼んでるのに、真央ちゃんはやっぱり”ちゃん”付けしちゃってるんだなぁ(笑)