2008年04月08日

ブラック・ジャック・キッド(久保寺健彦)

実は「ブラック・ジャック」をまともに読んだことがないのに、このタイトルに惹かれて手に取ってしまったというバカモノです(笑)いつか、きちんと読んでみたいなーとは思うものの、なかなか手が出ないんだよねぇ。

日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
・・・てなことを、読もうとしたところで知った。あら、これは期待が膨らむわーと思いながら読み始めました。・・・ファンタジー?ちょっと首を傾げたくはなったけれど、「太陽の塔」(森見登美彦)よりもファンタジーのような気がするのでいっか(笑)

この作品はブラック・ジャックを読んでいた方が、より楽しめる作品かもしれません。ブラック・ジャックに憧れ、ブラック・ジャックになりたい!と願う小学生の男の子が主人公。彼の行動基本は全てブラック・ジャックで、セリフとか○○話でのエピソードとかがバシバシ出てくる。その○○話のエピソードって自体が分からないもんだから、読んでて悔しかった。お母さんと、今まで住んでた町を回りながら何処が魅力か、好きかって話をする場面では特に。

転校先で出会った不思議な女の子のエピソードがファンタジー要素なんだとは思うけれど、そこはあまり面白くなかったというか、魅力を感じなかったというか・・・。夏休みに本を通じて友情を深めていくところが一番、好きなところでした。だんだんと親しくなっていき、男の子には友情を、女の子には恋心を抱くようになる。そして、ある事件を通して「ブラック・ジャックにはなれないんだ。ボクはボクなんだ」と気付く。そうやって、みんな大人になっていくんだよなぁ・・・という感じですね。

と、思ったら、イキナリ少年から大人になってしまって戸惑った。あれ?みたいな。おまけに、そこで締めるんかい!?って気分にもなったりもして・・・。途中は面白かったのに、ラストでちょっとガクッとなった気分でした。


ブラック・ジャック・キッド
ラベル:読書 著者(か)
posted by すずな at 11:33| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はい!はい!私もブラックジャックをまともに読んでない一人です(笑)
本の中に登場するエピソードを読んでいて、漫画を読んでみたくなっちゃいました。
子供たちの成長を微笑ましく見守っていただけに、大人になってからの話はなくても良かったなぁ~なんて思っちゃいました(^_^;)
Posted by エビノート at 2008年04月11日 22:03
>エビノートさん
お!そうですか、お仲間ですか♪本好きとしてはちょっと「シンジラレナーイ」とか言われたらどうしよう、と思ってました^^;
これを読んだら、漫画が読みたくなりますよね。・・・いつか、そのうち、読みたい(笑)
大人になってからの話は唐突だったし、ちょっとねぇ・・・でしたよね。
Posted by すずな@主 at 2008年04月12日 13:36
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Tracked: 2008-04-11 22:00