日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
・・・てなことを、読もうとしたところで知った。あら、これは期待が膨らむわーと思いながら読み始めました。・・・ファンタジー?ちょっと首を傾げたくはなったけれど、「太陽の塔」(森見登美彦)よりもファンタジーのような気がするのでいっか(笑)
この作品はブラック・ジャックを読んでいた方が、より楽しめる作品かもしれません。ブラック・ジャックに憧れ、ブラック・ジャックになりたい!と願う小学生の男の子が主人公。彼の行動基本は全てブラック・ジャックで、セリフとか○○話でのエピソードとかがバシバシ出てくる。その○○話のエピソードって自体が分からないもんだから、読んでて悔しかった。お母さんと、今まで住んでた町を回りながら何処が魅力か、好きかって話をする場面では特に。
転校先で出会った不思議な女の子のエピソードがファンタジー要素なんだとは思うけれど、そこはあまり面白くなかったというか、魅力を感じなかったというか・・・。夏休みに本を通じて友情を深めていくところが一番、好きなところでした。だんだんと親しくなっていき、男の子には友情を、女の子には恋心を抱くようになる。そして、ある事件を通して「ブラック・ジャックにはなれないんだ。ボクはボクなんだ」と気付く。そうやって、みんな大人になっていくんだよなぁ・・・という感じですね。
と、思ったら、イキナリ少年から大人になってしまって戸惑った。あれ?みたいな。おまけに、そこで締めるんかい!?って気分にもなったりもして・・・。途中は面白かったのに、ラストでちょっとガクッとなった気分でした。
本の中に登場するエピソードを読んでいて、漫画を読んでみたくなっちゃいました。
子供たちの成長を微笑ましく見守っていただけに、大人になってからの話はなくても良かったなぁ~なんて思っちゃいました(^_^;)
お!そうですか、お仲間ですか♪本好きとしてはちょっと「シンジラレナーイ」とか言われたらどうしよう、と思ってました^^;
これを読んだら、漫画が読みたくなりますよね。・・・いつか、そのうち、読みたい(笑)
大人になってからの話は唐突だったし、ちょっとねぇ・・・でしたよね。