2008年02月14日

グイン・サーガ119巻 ランドックの刻印(栗本薫)

前巻、ブランとグインの別れの場面で涙した私の立場って・・・と愚痴りたくなるようなラストでした。なんかショック;;;

ようやく物語が動き出してくれて、グインの記憶喪失問題もなんとかクリアできたのは嬉しいけれど、だからってそれはないんじゃないのぉーっ!?・・・ねぇ;;;嬉しいけど、だけど、ガックリという気持ちの方が大きい。この十数巻はなんだったんでしょうか。めっちゃ愚痴りたいですよ。これだけ、引っ張っておいて、この解決方法は・・・。グインが古代機械に触れたら、それが記憶を取り戻すキッカケになるだろうとは思っていたけど、思ってたけどさぁ・・・。

ってか、ファンタジーと見せかけといて、実はSFってのは前にもチラっと出来てきたんで、分かったけど。今回は、ますますSFなんだなー、な気持ちを強くしました。なんたって、グインってロボットもどき?みたいな供述もあったもんね。古代機械のアナウンスに目が釘付けになりましたよ。

「大キナしすてむ異状ハ見アタリマセン。左前腕部上部ノ破損ハ修復シマシタ。~
~でーたばんくノめもりノ破損ニツイテハ~~」


記憶喪失がめもりの破損ですか、そうですかぁ・・・。そして、ちょいちょいって修復しちゃうのねぇ。おまけに、古代機械にとって憶えててもらっちゃヤバイ箇所は、すんなり消去しちゃったりしてさ。うーーーむ。なんだかなーな気分です。

なんたって、スーティまでも忘れてるって!かなり衝撃です。まぁ、対面したらあっさり思い出しそうな気もしないでもないけど・・・。でも、どうかな。ちょっと不安だったり。あれ?ということは、スカールとの交流も忘れてるってことよね?うっわー、それはどうなのよ;;;ブランを忘れることよりも衝撃的です。栗本さんもなかなかやるなぁ・・・;;;

次巻ではケイロニアに帰還なるのかしら。ハゾスとかやってきて、諸々の問題がなんだかあっさりと解決しそうだしねぇ。これ以上、パロにいてもグインの記憶はどうにかなりそうでもないし・・・。どういう展開になっていくのか、4月が楽しみではあります。

そして、この巻で一番ドキドキっていうか、ハラハラしちゃったのは、本文よりもあとがきでした。まぁ、「神楽坂倶楽部」とか覗いてたんで分かってはいたけれど、「胆管癌」という告白は何度、目にしてもちょっとねぇ;;;ですね。栗本さんの容体は当然ですが、グインが果たして最終巻「豹頭王の花嫁」を迎えられるのかってのも、めっちゃ心配です。本人が「スーティが大きくなるまでは無理でしょう」みたいなことも書いてるしなぁ・・・。


ランドックの刻印 (ハヤカワ文庫 JA ク 1-119 グイン・サーガ 119)
ラベル:読書 著者(か)
posted by すずな at 11:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
グインって、そういう存在だったんだ……。
最近、知合った人が、やっぱりグインを全巻読んでいる人でした。すずなちゃんに続く、二人目の猛者だと思いましたです。
Posted by あまね(香桑) at 2008年02月15日 22:49
>あまねちゃん
猛者って^^;
私が読み始めたのは20巻ちょいくらいからだったからね、たしか。歳がばれるけど(笑)
20年くらいリアルタイムで読んでるから、そんなに大変じゃなかったよ。むしろ、今から読み始めるって人を尊敬する。
Posted by すずな@主 at 2008年02月16日 15:35
こんにちは。
今から読み始める人を尊敬って、すごくわかります。実は私も読んでみたいのですが、手を出す勇気がありません。SFと聞いてさらに読みたいのですが...
次巻が楽しみですね。待ちきれないくらいですね、きっと。
Posted by ぴよぴよ at 2008年02月16日 19:29
>ぴよぴよさん
本編だけで119巻ですからね。それに外伝もあるし。読み始めるには、ちょっと長すぎですもんねぇ^^;
SF要素はチラと思わせぶりに書かれてる程度です。ほとんどはファンタジーです。
Posted by すずな@主 at 2008年02月18日 11:52
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