「シンデレラティース」の姉妹編。サキちゃんの親友、ヒロちゃんのお話。
サキちゃんが歯医者さんでアルバイトをしていた頃、ヒロちゃんは沖縄の小さなホテル「ホテルジューシー」でアルバイトをしていた。ヒロちゃんが、出会った様々な宿泊客を通してちょっとずつ成長していく物語。
あのですね!お話の筋とは、全く関係ないんですけど。でも、すっごい気になることがあるんですけどね。ちょっと叫ばせてもらっていかしら?あのね・・・「ホテルジューシーのオーナーは誰ですか!?どんな人ですかーっ!?」・・・はぁ、ちょっとスッキリ。いや~オーナー代理もね、イッタイコノヒトハナニモノ?って気になるんだけど、オーナーはもっと気になる。っていうか、最後には華々しくとぉーじょぉーっ!されるのかと思ってたのに、全く姿を見せないんだもん。この作品の一番の謎はオーナーでした(笑)
読みながら、どうもヒロちゃんが自分にダブってしょうがなかった。あの、融通の利かないところとか、生真面目過ぎるところ、自分が正義と思い込んでいるところ、きっついところ。最近ではそうでもなくなったけど、特に学生時代はガッチガチだったもんなぁ・・・。そういや、今年初めにある人に言われたんですよね。「きっついところが無くなったなぁ・・・。柔らかくなった。」って。まぁ、それなりなお年頃ってことなんでしょうけど(笑)、私も成長とまで言えないまでも、少しずつでも変われてきてるのかな、と嬉しくなったんでした。あ、また脱線した(笑)
そんな訳で、読みながらちょっと痛かった。いや、ちょっとじゃなくて、かなり痛かった。あの頃の不遜な暴言のアレコレを思い出しちゃって、うわわわぁ;;;と喚きたくなった。でも、私とヒロちゃんの違うところもあるんだよねぇ。私はあそこまで、他人の為に必死になれない。面倒見が良すぎっていうか、情が厚すぎっていうか・・・。私もヒロちゃんの半分くらいでも、他人の為に必死になれてたら良かったのになぁ、と読みながら思ったりなんかしちゃったり。
幾人もの宿泊客がいたけれど、一番印象的だったのは、やっぱりユリとアヤかな。このお話はどこに辿りつくんだろう?っていう思いが強かったってのも一因なんだろうけどね。このお話はね、先が全く読めなかったのです;;;そして、まさかそこに辿りつくとは!という驚きと、壮絶な体験に自然に涙腺が緩んでしまいました。これって、なんていうか、実際にそういう体験をした人も一人や二人ではないだろう、と容易に想像できるところがなかなか・・・。
実はね、最後の方ではヒロちゃんとオーナー代理の恋バナにも期待してたんだけど、なんだかそれは期待はずれに終わっちゃいまして。ちょっと残念かなぁ(笑)それにしても、この著者さんの書くお話は、本当に料理が美味しそうで困る。冒頭でも叫んだけど、出てくる沖縄料理がことごとく美味しそうで!うっわー食べてみたぁーいっ!と熱望しながら読みましたよ。夜中に読むのは大変危険なシロモノです(笑)
オーナー!!そういえば一度も登場しませんでしたね~!!どんな人なんだろう?
オーナー代理の方も少々謎めいたところもあるし、その辺を明かす続編があったら良いですね。
坂木さんの物語には、よく食べ物が出てきますよねえ。どれも、おいしそうで、いつも涎が垂れます(笑)
私も、ヒロちゃん似でした・・でした、って過去形にしていいのかどうかわかりませんけど。
でも、私の場合は、多分に適当になった・・ぐらいで。ヒロちゃんの、不器用な真っ直ぐさが、ちょっと眩しくもありました。
空腹時に読むのは危険ですよね。どうしても、食欲をそそられてしまって、夜中にイケナイモノに手が伸びてしまいそうになります(笑)
続編があれば、是非ともオーナーとオーナー代理の謎を明かして欲しいですね~。
>ERIさん
こちらこそ、TB&コメントありがとうございます!
坂木さんのお話は食欲中枢を刺激されて、ちょっと危険ですよね(笑)
ヒロちゃんを見てると、自分も10代の頃はあんな感じだったのかな?って思えちゃって、痛かったです。・・・て、私も過去形にしていいのかな、と思いますが^^;
適当というか、許容範囲が広がったってことなんだと思います。
私もきっと・・・たぶん、ね(笑)
蛇足ですが、
>思ったりなんかしちゃったり。
広川太一郎さんを思い出しました。私だけ?
これ読んだ直後、友達からもらってたスパムの缶詰使って料理したんですが、しょっぱくて……な味でした。料理も練習しないとなぁ。どんどんズレてくコメントですみません。
ヒロちゃんが何かやる度に「若いなぁ・・・」と痛かったり、感慨深かったり、でしたね。
>広川太一郎さんを思い出しました
え、えーと。すみません、どなたでしたか^^;;;
全く思い出せないおバカな私;;;
>まみみさん
同じですか!お仲間がいらして嬉しいです~。タイミングよく缶詰もあったんですね~。それは、ちょっと羨ましいっ(笑)
いやいや、こんな風なコメントを頂けると、お話からどんどん世界が広がっていくようで楽しいですよー♪
食欲をかーなーり刺激されますよねぇ。困ったもんです(笑)
私もオーナーは客として登場するのかと思ってたんですよ。なので、ちょっと残念でした。オーナー代理も気になりますよね!
ようやく読めました。
「シンデレラ・ティース」は既読だったので、ヒロちゃんの夏休みが気になっていました。
いろんなことがあったんですねぇ。
ヒロちゃんは男前でしたけど、最後まで共感できない所もありました。
自分の意見を捻じ曲げない所が過度すぎるところとか^^;
最後に分かったようで良かったですけど(ちょっと偉そう)
姉妹編の片方をを読んでると、もうひとつが気になりますよね。読めてよかったですね~!
ヒロちゃんはちょっと頑なな感じでしたね。でも、最後はちょっと柔らかくなったようでホッとしました♪