2008年01月28日

ホルモー六景(万城目学)

鴨川ホルモー」の続編。というより、番外編かな。プロローグと短編6編。

期待を裏切らず面白かったです~。プロローグが、最後のお話にまで上手に繋がっていて、読みきり短編集ではなくって1編の作品のようでした。

それにしても、ホルモーで大笑いこそすれ、まさかホロリとさせられるとは思わなかったですねぇ。切ない恋のお話に、ついつい涙腺が緩んでしまいました。でも、最後はハッピーエンドでよかった。そういや、全て恋愛話だったような気が・・・って、今頃になって気付いてる私ってどうよ(笑)「青春だー!」ってな感じの1冊でした。

第二章の「ローマ風の休日」と第五章の「丸の内サミット」は雑誌掲載時に読んでたんだけど、こうやって6編の中の一編としてとして読むと、また違った印象でした。なんだか新鮮な感じで、そういう意味でも良かったなぁ。しかーしっ!「丸の内サミット」は、この続きがどうなったのかすっごい気になるんですけど。どっかで書いてくれないかなぁ・・・。たぶん、この話で1冊書けると思うんだよねぇ。この後どうなったのかってのはもちろんだけど、東京のホルモーの様子も読みたいなー!

第四章の「同志社大学黄竜陣」を読みながら、そういや某友人が「鴨川ホルモー」を読んで「同志社大が無い!」ってぼやいてなかったかな?というようなことを思い出した。だったよね?違ったっけ?って、誰に聞いてんだか。ここで出てきて良かったね(笑)。それもさ、なんだか”特別”感まで加味されてるし。それにしても、「さつま」ときたら「さつま芋」ってのは、世間一般の常識なんでしょうか・・・。「さつま」ときたら「薩摩藩」だと思う私は地元贔屓なのでしょうか。むーん。

一番、好きだったのは第六章「長持ち恋」。実は、こういうお話は好きなのです。おまけに、高村くんの”ちょんまげ”ってこういう理由からだったのかっ!っていう驚きと相まって、とっても印象に残るお話でした。さりげなく出てきた「狐のは」にも「おー鹿だっ!!」って嬉しくなったし~。

万城目さんの新しいお話も読みたいけど、ホルモー話ももっと読みたい!と思っちゃいました。

ホルモー六景
ラベル:読書 著者(ま)
posted by すずな at 15:25| Comment(13) | TrackBack(11) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やっぱり、はずしませんでしたねぇ。

「丸の内サミット」は新鮮に読ませていただきました。
ぜひ、東西ホルモーを開催して欲しいものです(^^ゞ
Posted by じゅずじ at 2008年01月28日 22:05
ますます広がるホルモーの世界。
次はがっつり長文で読みたいねえ。

もう、本当に、ようやく仲間に入れてもらえて感涙でございます。作者の方の一言コメント、これしか思いつかなかったぐらい。
Satsumaときたら薩摩藩でしょ! 英語が苦手な同大生は内部進学生と相場が決まっていて、外部入学の巴ちゃんはもう少しがんばってほしかった……かも。
明治維新バージョンも書いて欲しいですね。大河ドラマとぴったりの時代背景になるんだけどなー。
Posted by あまね(香桑) at 2008年01月28日 23:03
>じゅずじさん
はずれなく面白かったですね!
おぉ、東西ホルモー!読んでみたいですねぇ。

>あまねちゃん
長文で読みたいね!是非、東の都のホルモーを(笑)
仲間に入れてよかったね(笑)それも、特別感が漂っててさ~。そして、あまねちゃんも薩摩藩ですか!だよね、だよねっ!ちょっと嬉しい♪
明治維新バージョンも、同志社大も、東の都も!いろんなホルモーが読みたいねぇ。
Posted by すずな@主 at 2008年01月30日 11:29
「世界ホルモー化プロジェクト」どんどん、推進しちゃってください~と言いたくなる楽しさでした。それぞれの恋愛話には、イタッと思ったり、フフフっとなっちゃったり、しんみりしたりでしたけど、それぞれに味があって良かったです。
Posted by エビノート at 2008年01月30日 20:52
>エビノートさん
「世界ホルモー化プロジェクト」!!いいですねー。是非とも推進していただきたいものです。出来れば、九州もお仲間に入れて欲しいですね(^^)
どのお話も、それぞれの味があって、どれも楽しく読めましたね~。ホント、もっと読みたいですね!
Posted by すずな@主 at 2008年01月31日 10:12
すずなさんこんばんは。さつまと言ったら薩摩藩ですよね!あの方言からして彼女は高知県民のようですから、なおさらです。薩長同盟をなした龍馬の故郷なんだし。あそこはちょっと悲しかったです。
Posted by たまねぎ at 2008年02月01日 00:59
バリエーションの広がり、楽しみながら読みました。
おなじみの面々との再会ができて嬉しかったです。
Posted by 藍色 at 2008年02月01日 01:38
たまねぎさんの言葉に、うんうんと大きくうなずいてしまいました。
京都における各大学のイメージというものがあって、あちらの大学に比べればこちらの大学はおばかさん扱いになるのがデフォルトのような気がします…orz
そこはちょっと悔しいような悲しいような腹立たしいようなところが本音ですが。よそ様でぼやいて失礼いたしました。
Posted by あまね(香桑) at 2008年02月01日 10:29
>たまねぎさん
そうですよねっ!薩摩藩ですよねっ!・・・と、急に元気になったり(笑)
そうですよね~、高知県民なら「薩長同盟」とかあるんだし。どうして「さつま芋」になってしまったんでしょうね;;;

>藍色さん
同じみの面々とも再会できたし、東西、新旧のいろんなホルモーを楽しめて嬉しかったですね。

>あまねちゃん
いやいや。ぼやきたくなる気持ちも、よーくわかりますですよ。
でも、なんといっても”特別感”があるじゃないですか!そこが、すんごい羨ましいっ!と思っているのは私だけでしょうか^^;
Posted by すずな@主 at 2008年02月01日 10:52
こんばんわ。TBさせていただきました。
続編、楽しんで読みました。
でも、てっきり安倍と凡ちゃんとの恋物語だと思ったら違ったので、ちょっと残念でしたが^^;
いろんな恋物語が読めて良かったです。
高村のちょんまげも、もの凄く深い意味があったんですね!
Posted by 苗坊 at 2008年07月14日 23:22
>苗坊さん
本編同様、楽しく読めましたね~。
安倍と凡ちゃんの恋物語も読みたいですね!高村のちょんまげの意味には、ついホロリとさせられました。よいお話でしたね~。
Posted by すずな@主 at 2008年07月15日 15:28
すずなさん、こんばんは(^^)。
これからの展開が期待できそうな、物語たちでしたね~!
あ、そうか、6つとも恋の話だったっけ…(笑)。
「丸の内サミット」で「おお、東京にもホルモーが!」と喜んだ私です。私の母校は出場できなくても、京都だけじゃない全国に、ホルモーがあるんだったら、楽しいなぁと思います。
「同志社大学黄竜陣」も、そう来なくっちゃ!だったので、今後の展開を希望します~!
そうですよね、「さつま」は、サツマイモじゃなくて薩摩藩ですよね~。

あれ?土佐弁の女の子、いました?私の土佐弁アンテナに引っかからなかった…うう~悔しい。
誰が土佐弁ガールだったのか教えていただけませんか?
Posted by 水無月・R at 2012年08月24日 23:24
>水無月・Rさん
東京のホルモーに同志社大とわくわくの展開でしたね!ホントに、これからの展開が期待できそうな物語たち…だったのに、まだ続編が出ませんねぇ;;;
やっぱり「さつま」は薩摩藩ですよね!

…土佐弁の女の子。実はすでに記憶が曖昧でして;;;この記事を読み返しながら「どんなんだっけ?」と思ってたのですよ。ということで、お役にたてそうにありません。すみません…。ちょっと読み返してみなくちゃ!
Posted by すずな at 2012年08月26日 06:34
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