・・・で、いいのか?うーん、ちょっと違うような。
ちょっとした日常のミステリというよりも、はっきりいって恋愛小説や成長物語って言った方がシックリくるような気がする。今まで読んだ坂木作品の中で(そんなに読んでないけど)一番、ミステリ度が低いかな。でも、こういうお話も好きなんで良し。
主人公を取り巻く歯科医院のスタッフ達みんなが、仕事熱心でプロ意識が高くって優しい。気遣いも素晴らしく、嫌な人がいない。こんな職場だったら、大嫌いな歯医者だって楽しく仕事も出来るよなぁ。自然とプロ意識も植え付けられて成長せざるをえないだろうし・・・。なんて、ちょっとイジワルな見方もしちゃったり。だって、良い人ばっかりの職場なんて、そうそうあるもんじゃないよねぇ。人がそれなりの人数集まれば、それぞれの個性がぶつからないハズはないと思うし。こういう心がささくれる余地のない暖かいお話は、ほっこり出来て本当に好きだけど、でも、時にはちょっと心に波風がたったりもする。その時の精神状態にもよるんだけどさ。”妬ましさ”みたいなものを感じちゃうのかな・・・と、自分の狭量さに思い至って凹んでしまったりもするんだよなぁ。
そんな訳で、主人公のサキちゃんのアルバイトが順調に進んでいって、恋愛も上手くいく様子に、嬉しい反面、なんだかちょっと・・・とウダウダしたりもしちゃいました。
・・・そんな自分に嫌気がさしちゃったり。
ん~~、おっかしいなぁ;;;先週末に元気パワーをお腹一杯もらって、幸せにこにこにっこりのはずなんだけど・・・。こんなに早く目減りしちゃったら困るんだけどなぁ。
・・・という心のつぶやきはおいといて(笑)
そういえば、サキが歯科技工士さんの綺麗な指に魅せられるんだけど。それを読んだら、遠い昔のことを想い出してしまいました。実は私も、ずーっとずーっと昔にそんな経験があります。技工士さんではなかったんだけど、タバコを吸う指がねぇ、とっても綺麗だったんだよね。自分の指が太くって不器用なんで、綺麗な指には本当に憧れるんだけど。今まで見た中でもベスト!なくらい綺麗だったんだよね。私はタバコは吸わないし臭いも苦手なんだけど、タバコを吸う仕草を見るのは好きなのです。で、その好きな仕草を眺めていたら、仕草よりもその指に惚れ惚れしちゃってね~。それがキッカケでその彼に恋したこともありました(照)あの指、今思い返してもうっとりしちゃうくらい綺麗だったなぁ・・・。うわー久々に思いだしちゃったよ。彼は元気かしら。
このお話には、「ホテル・ジューシー」って姉妹編があるらしい。お~これって、たしか短編を読んだ事があるぞ。あんまり印象には残ってないけど;;;・・・と、とにかく、読んでみなきゃ。
四谷氏の設定は、手フェチな私を満足させてくれました。これは、ミステリじゃないですね。夢見がちな軽い恋愛ものという感じ。
猫まんまが垂涎だったけれど、あんな差し入れが来た憶えはないぞ!と握りこぶしを作りました。
私も!文字だけの描写なのに、四谷さんの指を想像してはニヤケてしまいました(笑)
猫まんまは超豪華っ!!だったねぇ。あんな差し入れは羨ましいね。
近くにあったら、四谷さんの仕事っぷりを覗き見してみたいですね!
歯医者さんが苦手な人って多いですよね。実は私には苦手意識がないんです。最初に通った歯医者さんが上手だったのか、痛い&怖い体験をしてないし。「魔法をかけるからね~目をつぶって~3つ数えて~はーい、終わりっ♪」で抜歯終了とか・・・。むしろ大人になってから痛い思いをしたんですよねぇ。でも、苦手意識はないんで、幼児体験って大事だなぁ・・・と思っちゃいますね。
四谷さんがいる歯医者さんなら何にもなくても日参しちゃいそう。指を眺めに・・・(笑)
歯科技工士が探偵役なんて、よく思いついたなあ、と感心しました。
四谷さん、かっこ良かったですよね~。個人的には、指を見てみたいっ!と切望しております(笑)
歯科技工士さんが探偵っていう設定も意外で、余計に面白く読めましたね。