2007年11月07日

4時のオヤツ(杉浦日向子)

桜庭一樹読書日記」を読んで興味を持った作家さん。早速、図書館で探してみた。エッセイも多いみたいで、どれもそんなに厚くない。これなら、一晩に数冊は読めるかも。9冊ってのは、ちょっと多すぎだけどね(笑)

タイトル通り”オヤツ”をテーマにした33の物語。ショート・ショート集。取り上げられているオヤツは、たい焼きにかき氷にまんじゅうにソフトクリームと素朴な昔ながらのものが多いかな。

オヤツを囲んで、男女、母娘、父娘、女同士の会話が進む。簡単なト書きが付いているものもあるけれど、ほとんどが会話の応酬だけで話が進められる。その何気ない日常の会話から、関係や背景がだんだんと見えてくる感じが、ちょっとしたミステリーを読んでいるようで、ワクワクしたりドキドキしたり。言葉の選び方が絶妙で、思わず「う、上手いっ」と唸りたくなるようなものばかり。特に最後の一言が効いていましたね~。そのオヤツの写真が付いていたのも良かったな~。うっわー美味しそう、と食欲をそそられました。

短いお話ばかりなので、就寝前に数章ずつ読んでいくのもいいかも。ただ、甘いものが食べたくなるという危険性が大だけど(笑)

4時のオヤツ
ラベル:読書 著者(さ)
posted by すずな at 06:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちなみに、マドレーヌはありますか?
Posted by あまね/香桑 at 2007年11月08日 23:53
ぶ。
残念ながら、マドレーヌは無かったようです(笑)
Posted by すずな@主 at 2007年11月09日 13:49
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