面白かった。ぶはぶは笑って、しんみり泣いた。自殺をテーマにした本で笑うのは不謹慎?と思いつつ、面白かったんだもーん。
自殺した4人が、神様から天国へ行く為に与えられたミッションは「自殺しようとする人間の命を49日以内に100人救え。」というもの。まさに、タイトルどおり「幽霊人命救助隊」が結成され、自殺したい人の命を救うべく4人の奮闘が始まる・・・。
メンバーが東大受験に失敗した予備校生に、ヤクザの親分、自分の会社を倒産させた社長、そして若い美女。みんなが同じ時に自殺した訳じゃないので、それぞれ生きてきた時代が違うってのがポイント。流行や言葉遣いが違ってるので、微妙に話がかみ合わない。昭和じゃなく平成っていのうでまずは驚いたり。そして、救助隊の服装がオレンジのつなぎ服。まさに”レスキュー隊”じゃないですか(笑)救う方法もね~すごいよ。人間からは見えないし、声も聞こえない。ただ、語りかけた言葉が、人間の心の中に自分の思いとして浮かび上がる。だから、装備のメガホンを使って語りかけるしかない。語りかけるというより、叫ぶって感じ?色んな言葉を駆使して必死になって説得する。もうね~笑っちゃいけないと思いつつ、その姿を想像するとついつい笑いがこみ上げてくるんだよね~。
自殺を考える理由はひとつじゃない。みんな、様々な理由があって、様々なことが絡み合っている。それを、少しずつ理解し導いていく。”気持ち”の部分が多いからか、うつ病患者が多く取り上げられていました。どの人も”完治”させるということではなく、自殺を思いとどまらせたところで任務完了となっていたので、すんなり受け入れられたのかもしれません。これが、うつ病まで完治させるってことだったら、安易過ぎない?っていう思いを持ってしまったような気がするもんな~。
重いテーマを扱ってる割には、そこまで暗くならない。もちろん、自殺者の心情を描いてあるところでは泣いてしまったけどね。やっぱり、そこはずんずんとくる。最後の救助者があの人だったってのが良かったなぁ。ラストがとっても感動的でした。
仕事の休みが欲しいなあ。読書の秋、したいよぉ……。
面白そうな本の紹介をありがとう。
予想以上に面白かった(笑)よろしかったら、ぜひ。
読書の秋するつもりはなかったんだけど、気付いたらしているような気がします^^;
大量に借りてきた図書館の本。返却期限までに読み終わるのか心配です;;;
「巡検使カルナー」もあわせて読むと楽しさ倍増です。
この本タイトルのあまりのストレートさにコメディ色が強いかと思ったけど(笑)…笑えて、感動できましたよね!自殺志願者をなんとか助け、生き返ることはできないけどあの4人もちゃんと自分の死に向き合い…あのラストは思い出すだけで泣けてきますよ。予想外に良い作品に出会えて嬉しかったです!
http://blog.livedoor.jp/sora_tiankong/
こっちにコメントですか~(笑)
図書館で見つけた「風の大陸完全版」
気になって借りてきて正解だったみたいね♪読むのが楽しみです。
「巡検使カルナー」ってのは同じ作家さんが書かれてるのかな?探してみます~。
>くぅさん
初めまして。
ご訪問&コメントありがとうございます!
たしかにストレートなタイトルですよねぇ。わかりやすい(笑)
笑えて、いろいろ考えさせられて、感動の1冊でした。ラストが良かったですよね~。
日々、私のやっていることはこういうことだよなあ、と思いながら、読みました。
だんだんチームワークが整っていく様子とかも見事で、ぐいぐい引き込まれて一気に読んじゃいました。
いやいや~お礼は私じゃなくて、貸してくれた同僚へですね。伝えておきます(笑)気に入ってもらえたようでなりよりです♪
実は、私も読みながらあまねちゃんの顔が浮かんでました。
最後まで一気に読める面白さがあったね。