どうにもこうにも、文章に馴染めないまま読了しちゃったよ、な感じです。ぶっちゃけると私的にハズレでしたねぇ・・・。「しゃばけ」シリーズにハマッタ畠中さんの現代小説。それなりに期待して読んだんだけど、どうも期待が大きすぎたような気がするなぁ。・・・と、いうことで、久々にすんごぉーーく辛口感想になりそう。なので、「めっちゃ面白かった!」という方は、これ以上、読むのはお控えください!と心からお願いしたい。。。
まず、文章に躓く。さらさらさらぁ~と読めない。ぶっちぶっちと切られるような感覚で読まなきゃいけなくって、読み辛いことこの上ない。そして、会話で使われる言葉の不自然さが、めっちゃ気になる。引っかかる。どうも、私的に苦手な文章みたいで・・・。ドラマや映画にまでなった某イラストレーターさんのベストセラーを読んだ時と同じ感覚。・・・文章に馴染めないから、登場人物達の感情がリアルに伝わってこない;;;そのせいか、登場人物達の描写がイマイチに思えてしまって、どの人物にも感情移入できなかったんだよねぇ。これが、読んでて一番シンドカッタかなぁ・・・。
主人公の夏貴が、火事で焼死したはずの友人・正哉と携帯電話を通して会話できるようになる。それはいい。ふーん、そんな設定なのか。これって、SF要素も入ってんだなぁ・・・と思えたんで。ところが、途中で正哉退場。退場の仕方も気に食わないっていうかさぁ。強引過ぎるような気がして・・・。おまけに、それを境にするように、前半と後半の印象というか、そんなものが変わりすぎたような気もするしさぁ。そしてそして、和美ちゃん!彼女はどこにいったんだぁーっ!正哉もそうだけど、用が済んだら「はい、さようなら」ってこと!?せめて、最後でなんらかの登場の仕方があったんじゃないのっ!?
・・・いかん。著者に詰め寄りたい気分になってきた。
ストーリー的には、面白いと思うんだよなぁ。扱ってるテーマも重いものがあって、本当ならズンズンと心に響いて、いろいろと考えさせられるものが多かったんだと思う。でも、どうもそれらを上手く纏めきれなかったような印象が強いんだよねぇ・・・。
そんな訳で、興味深い内容だけに、描き方によってはのめり込んで読んじゃっただろうに・・・と思うと、この読後感はとってもとっても残念です。