2007年10月14日

インディゴの夜(加藤実秋)

なんとなーく目に付いて手にした本が、予想以上に面白いとすっごく嬉しい。そんな気分を久々に味合わせてもらった本でした。

最近、”ミステリフロンティア”の本を読む機会が多くって、図書館でこの色の背表紙を見ると条件反射みたいにして棚から抜き取ってしまうようになってしまった(笑)ミステリとしてはちょっと弱いんだけど、それ以外の部分でそこを補っているって作品が多いような・・・。この本は、棚から抜き取ってちらっとあらすじを読んだら、棚に返せなくなったんだけどね。読んで正解でした。この著者は初読み。・・・この方、男性?それとも女性かなぁ?最近、どっちか分からない著者が多いんだよねぇ。そう思うのは私だけ?

渋谷のホストクラブ「club indigo」で起こる事件。オーナーの一人である晶とホスト達が、探偵よろしく犯人探しに走り回る。
・・・と、一言で言ってしまえば、そんなお話なんだけどね。このオーナーやホスト達が、みんな個性的で面白い。ホストクラブなんで、起こる事件は殺人、誘拐、恐喝と”日常の謎”ってカワイイもんじゃないんだけど。それが、そんなに血生臭ささを感じさせないのは、登場人物達の方に目が向いてしまうからなのかな。とにかく、みんな濃い。濃すぎ!ってくらい。フリーライターと編集者のオーナーふたり。謎の敏腕マネージャー。なぎさママに歌舞伎町ナンバーワンホストの空也。そして、「club indigo」のホスト達。オーナーの晶もなかなか魅力的ではあるけど、私のイチオシは憂矢さん。すっごい過去を持ってる、実はかなりの大物って感じなんだけど、さーーっぱり正体がわからない。お陰でアレコレ想像しては、想像だけでメロメロにやられちゃってる私ってどうよ(笑)想像というより妄想だよ、これじゃ。

ホストクラブが舞台なだけあって、ホストクラブの裏話みたいなことが読めたのも面白かった。ホストクラブなんて、私にとっては”謎の場所”だからねぇ。一度、行ってみたいな~と思わないこともないけど、ちょっと怖い気もする。おそらく一生、縁の無い場所だろうなぁ。

このお話は続編がありそう・・・と思ったら、すでに出版されてるようです。うわ~続きが楽しみー♪早く読みたいなぁ。いよいよ憂夜さんの正体もわかるのかなぁ?ワクワクしちゃいます。


インディゴの夜
ラベル:読書 著者(か)
posted by すずな at 07:19| Comment(6) | TrackBack(5) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
憂夜の正体は…。続編も面白かったですよ。
そして新刊のモップガールは、すでにテレビで放送が始まりましたね。一話目を見逃したよ。チッ、残念。
Posted by しんちゃん at 2007年10月15日 14:22
>しんちゃん
その引きは何ですかっ!?
うわー憂夜さんの正体、ますます気になるじゃないですかぁ(笑)

新刊なのにドラマ化ですか!すごいですね~。
1話目、見逃して残念でしたね。再放送を気長に待ちましょう。。。
Posted by すずな@主 at 2007年10月15日 16:32
ミステリフロンティア、私も気になってついつい手に取っちゃいます。
面白い作品が多いですよね~。
いつか、全作品制覇したい!!
「club indigo」やったら、一回行ってみたいわ~なんて、思っちゃいましたよ(^_^;)
Posted by エビノート at 2007年10月15日 21:01
>エビノートさん
ミステリフロンティアは背表紙が統一されているので、見つけやすいっていう利点があってありがたいです(笑)
全作品制覇!うわー頑張ってくださいっ!!と、いきなり傍観者に・・・(笑)面白い作品が多いので、少しずつ読んでいきたいとは思ってます、はい。

そうですね。「club indigo」なら、敷居もそんな高くなさそうなので、私も行ってみたいです。
Posted by すずな@主 at 2007年10月16日 05:43
私もミステリフロンティアの表紙に反応しがちです。でも近所の図書館はあまり入ってこないので残念なのです。
Posted by たまねぎ at 2007年10月24日 01:50
>たまねぎさん
あの表紙は統一されてて分かりやすいですよね~。
私の利用している図書館も似たような感じです。田舎なので、しょうがないかなと思いますけど・・・。図書館によって、入ってくるタイミングとか冊数とかがずいぶん違いますよね;;;予算の関係なんでしょうね^^;
Posted by すずな@主 at 2007年10月24日 06:02
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