巻末に逃走ルートを記した九州地図が載っていた。最初に見つけて眺める。うわっ、そのルートかっ!思わず口をついちゃったよ。”博多~大分~宮崎~鹿児島への逃走劇”ってのは知ってたけど、10号線を南下する海沿いルートだと思ってたんだよねぇ。それが、山奥ルート(すごい表現;;;)だったなんて!また、大変な悪路を選んだもんだねぇ・・・。その地図を見ただけで「お、お疲れさま;;;」って、ねぎらいの言葉をかけたくなりました(笑)考えてみれば、”逃走”な訳だからね。そりゃ~見つかりそうもないルートを選択するわなぁ、たしかに。
九州の片田舎に住む私には、とっても見慣れた地名が出てきて、ちょっとテンションがあがります。博多から、大分。そして阿蘇へ。そこから何故か鹿児島へ向かわず、宮崎へ。そして鹿児島、指宿へ。
「いきなり団子」とかさ~。うわー私も食べたいよっ!と本に向かって訴える(笑)なごやんの「旨くねえじゃんよ!」には、花ちゃんと一緒に「うそー」と呟いてしまいました。まぁ、たしかに一般的な”団子”っぽくはないけどさぁ。サツマイモがごろんと入ってるその素朴さがいいんだよねぇ~。そんでもって、夏に鹿児島なのにさぁ、どうして「白熊」食べないの?夏の鹿児島っていったら、それしかないでしょう!「いきなり団子」は出てくるのに、どうして「白熊」はないんだ!?と、本に向かって突っ込みをいれる私。まぁでも、花ちゃんが博多なんだから、熊本までは守備範囲で鹿児島は範囲外ってのも頷けないこともないなぁ・・・。福岡在住だと、そうなるんでしょうかね。
逃走中に色々とありますが。はぁ?とあまりの凄さに笑ってしまったのは、カナヅチのなごやんが洗濯中に足を滑らせ川に流されるところ。流されるのはわかるけど、花ちゃんが流れが緩やかになる箇所まで車で追っかけて、そこでなごやんを回収するんだよね~。いやぁ、そんなに上手くいくのか?と突っ込みつつ、この二人だからこそ可能なのかもしれん。と、みょーに納得したり(笑)
当て逃げに、食い逃げに、飲酒運転。おまけに、見知らぬ精神病院での診察と、現実ではどうよ?そうそう上手くいかないんじゃないの?ってことが多すぎ。川に流されるのもだけど、多すぎて、それが妙な説得力を持っているような気もしたり・・・。
ラストがね。読者の想像に任せるって感じで。余韻を残したかったのかなぁ・・・。私には、あまりにも尻切れトンボのような気がした。この逃走劇がどういう結末を迎えたのか、しっかり描けとは言わないけど、もうちょっと結末を想像出来るようなラストだったら良かったのになぁ、と思いました。そこが、ちょっと残念。
と言いつつ、なごやんと一緒に大声で叫んだ気分にもなれて、ちょっとスッキリもしたラストでもありました。気分だけじゃなくて、本当に叫びに行こうかなぁ(笑)
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す、すすすすみませんっ;;;
私がシッカリ読み飛ばしてました。”ラストが尻切れトンボ”ってのは撤回いたします。読み返したら、この後、二人がどうしたのか、ちゃーーーんと書いてありました。そんなセリフがありました。それも2回も;;;読んだはずなのに・・・他のことに気をとられてたのか、頭の中からすっこぉーんと抜け落ちていましたです。
ということで、ラストに不満はありません。ちゃんとアレコレ想像出来るように書いてありました。申し訳ないです;;;
下道で高千穂までドライブした友人を思い出して、楽しかったです。
病気には、気持ちがすっきりしたらOKなものもあれば、そう簡単に治らないものもあるからね。
この後を描くとなると、結構、大変かなあ、と。妙に現実的になってしまうんじゃないかと案じられます。
私も読みながら彼女を思い出しました(笑)
あ~そういう意味で、あそこで終わったのが良かったのかぁ・・・。なるほどねぇ。
書き忘れたんだけど、薬の名前がずらずら出てきて、なかなか憶えられなくって苦労した^^;
鹿児島まで行ったことはあるけれど、専ら高速利用なので、大変ねぇ~と思いながら読んでました。
でも、何か楽しそうだったんだけど。
そうそう、鹿児島といえば白熊ですねぇ~。
久しぶりに食べたくなってきちゃった。
まだまだ暑い日が続くし…
よりもよって・・・ってルートでしたよね(笑)
他の土地では”食べる”場面がいろいろ出てくるのに鹿児島では出てこなかったんで気になって・・・^^;
なかなか涼しくならないですね;;;