この”小学五年生”という年齢にスポットを当てたところがいいですね。四年生でもなく六年生でもない。なんとも微妙な学年。先に第二次成長が始まる女子が、急に背が伸びて大人っぽくなっていくのを横目で眺めながら、最後の子供時代を満喫しているような、そんな雰囲気が全編に溢れていました。
転校で今までの友達と別れてしまわなければいけなかったり、転校先で新しい友達を作る難しさを味わったり、転校していった友達が新しい土地や友達と馴染んでいるのを見て寂しさを感じたり。家族の病気によってちょっと考えてみたり、初めての経験をしたり。そして、突然の家族との別れがあって、生活が一変したり・・・。読みながら、一緒になってドキドキしたり、ジーンとしたりしてました。色んな経験をして、ちょっとずつ大人になっていく少年達に、ついつい声援を送りたくなりましたね~。でも、惜しむらくは私は少年ではなく少女期を過ごしてきたってこと(笑)この年頃の微妙な”男心”ってものを、本当に理解することは出来ないのだろうな~と、ちょっと寂しくも感じたりしました。
どの短編が一番か、と聞かれると正直、困るなぁ。どれも捨てがたくって、あれもこれも上げてしまいそう。あえて一編あげるとすれば、最後の「タオル」かな~。おじいちゃんへの、少年やお父さん、そしてシライさんの想いにジーン。
最後の「タオル」、ジーンとしましたね。
サイドバーの作家別リストに名前がない…ということは、重松さん初読みだったのでしょうか?。
この作品で気に入られたら、重松さんの作品…
「きみの友だち」、「青い鳥」、「くちぶえ番長」を読んでますけど、まず、おすすめは馴染みやすい「くちぶえ番長」(新潮文庫)です。この年頃の微妙な”男心”が少しわかるかも(女の子が主役です、笑)。
うかうかしてる間に、TB&コメントありがとうございます^^;
短いながら、どれも心がほんわかなるようなお話たちでした。
重松さんを読んだ記憶がないので初読みだと思います。たぶん^^;
たくさんのおススメありがとうございます!早速、探してみますね~。男心の勉強をしなくちゃ!(笑)