3人の男達が交互に語られる。読みながら、これって時間軸は一緒だよねぇ!?と疑ってしまうのは、この前に読んだ「ラッシュライフ」でのヤラレタ!感が強すぎたから(笑)思わず慎重に読み進めてしまった。
それにしても、「死」があまりにも呆気なく大量に語られる。この作品には、本当に「死」が満ち溢れてる。溢れすぎてると言ってもいいくらい。まぁ、それがこの本のテーマでもあるのかな、とも思うけど・・・。でも、こんなに次々と死が語られると、あまりにも「死」を軽く扱われてるような気がして、どうもねぇ・・・てなことも思ってしまうんだよね。
「自殺させ屋」の鯨。「殺し屋」の蝉。この作品の主人公である(だよねぇ?)妻の復讐の為に、復讐相手の会社の社員になった鈴木。3人の男達は、お互いがだんだんと近づいていって、最後には会い見える。そして、お互いが近づくにつれて、それぞれが死に歩み寄っている・・・そんな印象を受けた。
ラスト。気を抜いていたからか、最初は、・・・ん?と考えてしまった。この数行はちょっと怖いというか、唐突すぎたような印象も受けちゃったよ。結局お前もか・・・とつぶやきたくなった。
3人それぞれが詳細に語られていて、私も途中では誰が主役?と思いながら読みました。読み終わって、主役は鈴木さんかな?という感じでした(笑)
鈴木さん以外の名前も変わってましたよねー。
伊坂さんには珍しく、読後の爽快感がない作品でした^^;;
「ラッシュライフ」でのトラウマ(?)、かなり大きかったみたいですね(笑)
ええ、わかりますけど^^
読後感がちょっと悪かったですよね;;;
「ラッシュライフ」をここまで引きずるとは思わなかったです;;;よく考えれば、同じ手法をそうそう使うはずが無い!ってことがわかるんですけどね^^;
面白かったですが、内容はヘビーでした。
どんどん人が死んでいきますし・・・。
鈴木は何とか生きていられましたけど、最後が無事なのかが確かではないのがちょっと怖いです。
”死”が近い作品でしたね。かなりヘビーで、読後感が悪かったですね;;;
すっきりしないラストでした。