スピーディーに物語が進んで、そのスピードに乗せられてどんどんと読み進んでいったような感じでした。ところが、最後の章で趣が変わって、「え?えぇっ!?」という展開に・・・。
立て篭もり事件などが起こった時に、犯人との交渉をする警察官。ネゴシエーター(交渉人)。交渉する警視正と病院に立て篭もった犯人とのやりとりにドキドキ。警視正(警察)の思惑通りに事が進むのかと思いきや、現金の引渡からどんどんと予想外の展開に進む。人質が殺され、犯人には逃亡され・・・。果たして犯人は逮捕できるのか?
そして、最終章「真実」。立て篭もり事件から一転して医療過誤事件へ。
想像を超える展開にビックリしつつ「なるほどね~」と、納得した部分も。だって、最初に刑事達の恋愛話が入ってるんだよね。読みながら、アレはいらないんじゃないのかなぁ、どうしてあの逸話が入ってるんだ?と思ってて。それが、最終章で「これの為か!」とやっと分かった。所謂、伏線というヤツですねぇ。おまけに、途中で気付くところがあったのに、とある一言をスルーしたばっかりに気付けず・・・。あそこを読んでる時に、警視正の動揺の大きさにちょっと違和感と言うか、ん?とは思ったんだよねぇ。思ったのになぁ・・・。犯人の逃亡方法はね、実をいうと当ててたんで、あの展開を気付けなかったのはちょっと悔しい。まだまだ修行が足りませんね、はい(笑)