「二階扉をつけてください」
結局、「二階扉」とはどんなものか、ってことがハッキリと説明されていない。まぁ、最後でなんとなーくというか、そういうことなんだろうという想像は出来るんだけどね。そこが三崎さんらしいなぁーと思う。訳が分からないのに、周りに流されるところが「となり町戦争」の主人公を彷彿させる。
「しあわせな光」
うん。まぁ、ねぇ;;;”ふーん”で終わるお話かな。ラストも予想通りというか・・・ね。
「二人の記憶」
結局、どっちの記憶が本当なんだろう?すっごく気になるんだけど・・・。この二人、今後も上手くいくのだろうか?どう考えたって無理があるような気がするんだけどなぁ。”愛さえあれば”どんな困難も乗り越えられるってこと?・・・と、イジワル言いたくなっちゃうなぁ(笑)
「バスジャック」
正直、どうしてこれがタイトルになったのかわからない。あまり面白くない。ラストが見えすぎ。あまりにも予想通りな展開に驚くくらい捻りがないような気がしたんだけどなぁ・・・。
「雨降る夜に」
ちょっと切なくなるような、短い短いお話。
「動物園」
うーむ。唸る。どうしたらこんな設定を考えられるのでしょうねぇ。著者の頭の中を覗いてみたい衝動に駆られる(笑)淡々と語られる主人公や登場人物の言葉に、色んなことを考えさせられた。この短編集の中では好きなお話。
「送りの夏」
これをタイトルにすれば良かったのに!この短編集の中では一番良かったと思う。最後は泣きながら読了。結局、このお話も謎は明かされぬままで終わるんだけど、”誰かを送る”という行為の切なさ寂しさをヒシヒシと感じた作品でした。
三崎さんの物語って、発想が独特なものが多いですよね~。
表題作よりも、他の短編の方が光っていたように思います。
そうですよねー。発想が独特すぎて、たまについていけないことが^^;
タイトルがどうしてこれになったのか、聞いてみたいです。。。