2007年02月04日

クジラの彼(有川浩)

いい年した大人が活字でベタ甘ラブロマ好きで何が悪い!
読みゆうときだけ胸キュンやったらそれでえいが!かまんが!おおよ、開き直ったとも。

◆作者あとがきより抜粋◆

えぇ、もう、おっしゃる通りでございます。ワタクシも「星へ行く船」や「赤毛のアン」や「あしながおじさん」は活字だったからこそ、胸キュンだったと思います。ワタクシも開き直りましたです。ということで、ワタクシも言わせて頂きますです。
いい年した大人が活字でベタ甘ラブロマ好きで何が悪い!号泣して何が悪いんじゃっ!
もうもうもうもぉーっ!こういうの大好きっ!胸キュンキュンよぉぅ!男性陣が出来過ぎなのばっかり揃ってようと、女の子が揃いも揃って気が強くって、そのくせ涙もろいのばっかりだろうと(笑)、好きなものは好きなのよーっ!文句あるっ!?
・・・はぁ、ちょっとスッキリ(笑)ということで、そんな感じの短編集です、はい。
全部で6編。そのうちの3編は既読分でした。でも、改めて胸キュンとし、うるる~んと涙ぐんでしまいました(笑)

◆クジラの彼
『海の底』に登場した冬原さんの恋愛話。既読でその時の感想はこちら。
改めて、冬原さんのオタオタにヤラレル。。。ぬいぐるみのくまちゃんになりたひ。。。とか思うあたり、なかりヤバイゾ(笑)そして、聡子ちゃんの切なさに思わず涙してる私って・・・。

◆ロールアウト
6編の中で”あえて”順番を付けるとしたら、これが最下位かなぁ。いや、嫌いとかじゃないんだけども。この中では、ってことね。甘いといえば甘いけど、でもねぇ・・・。なんたって「トイレ」を巡る攻防ですからね(笑)胸キュンというより爆笑という方が合っている気が・・・。

◆国防レンアイ
6編の中で一番好きかも。男の子の切なさが胸キュンです。いいなーこういう風に想われたいわーと、年甲斐もなく乙女のように妄想してニヤケてる私は完全にイッテます;;;そう思うなら、出来た男が惚れるような女になるべく色んなところを磨きまくらなければなりません。・・・という現実にハタと思い到り、あ~無理と一気に悟ってしまうあたりは、やはりいい年した大人の私なのです。。。

◆有能な彼女
『海の底』に登場した夏木さんと望ちゃんのその後のお話。既読でその時の感想はこちら。
安心して怒って拗ねられるなんてホントにいいなーと、ベタ甘気分に染められたのかシミジミ思う。いいなーと羨ましすぎて、ため息ついちゃうよ(笑)この二人の結婚後のドタバタ(ドタバタって決めてるあたり/笑)劇も読みたいなーと思います。

◆脱柵エレジー
「脱柵」・・・ホントだ。ワープロでも変換されない(笑)自衛隊員が脱走することをこう呼ぶのだそう。動物扱いですね(笑)このお話は、6編の中ではちょっと異色かな。ハッピーエンドとは言えないし。甘甘でもないし。著者様がおっしゃってるように、ちょいとヤサグレモードです。でも、一途な男の子が可愛くってお姉さんはメロメロよ~なんて、呟きたくなります(笑)

◆ファイターパイロットの君
『空の中』の高巳さんと光稀さんのその後のお話。既読でその時の感想はこちら。
またしても涙なみだナミダ・・・。結構、ぐちょぐちょになりながら読了。・・・私、ほんっとに涙腺緩すぎじゃないか?でもさぁ、「飛行機に乗らない時間を1年くれたんだよ」なんてねぇ。そんな文章はズルイ。泣け!と言ってるようなもんです。・・・と、言い訳してみる(笑)


6編、どれも自衛隊員の恋愛話です。私の住んでる街には自衛隊員の方が多数、住んでるんですね。なので、知人には自衛隊員の恋人を持つ人もいたりして、今は旦那さんになってたりもします。彼らには結婚式前後の1~2度しか会ったことないんで、彼らに対しては何もないんですけども。「自衛隊員」というものに、良い印象は持っていなかったんだよねぇ。ぶっちゃけ「えー?じえいたぃ!?」って感じでして。自衛隊員って独特の雰囲気もあったし、まぁ~色々と・・・ねぇ(笑)そんな感じだったんだけど、有川作品を読んでから「自衛隊員」に対しての印象が変わりました。良い人もいるのかもー「自衛隊員」というだけで色眼鏡で見ちゃいけないなーというくらいに。えぇ、単純なんです私(笑)

クジラの彼
posted by すずな at 18:18| Comment(10) | TrackBack(10) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やっぱり? あの後書きを読んだ瞬間、すずなちゃーんっ!!と話したい気持ちが跳ね上がりました!
もったいなくて開くまで時間があったのだけど、読み始めたら一気でした。
次はいよいよ図書館シリーズ。楽しみです。
Posted by あまね at 2007年02月05日 00:01
あゆみちゃんと太一郎さんと言われて反応しないはずがない(笑)
本の帯に図書館危機の広告?が載ってたねー!ほー郁の里帰り?ぶ。ぶくくく(爆)
・・・それだけで笑えるって^^;
Posted by すずな@主 at 2007年02月05日 09:29
赤毛のアンも大好きだったなあ…。
活字だからこそ、好きなように想像できる!!
全部、画像にしたら面白くない。一人で世界にのめりこんでアヤシイ人と化す、この快感がたまらんとです。
Posted by あまね at 2007年02月06日 11:07
そこが”活字”の楽しさだねー。
そういう意味で、この本は活字の楽しさを思いっきり満喫させて頂けましたな(笑)
Posted by すずな@主 at 2007年02月07日 06:21
こんにちは。
活字のベタ甘ラブロマを堪能しました。
自衛官の生活や、裏事情などもわかって面白かったですね。
こういう本を読んでないと自衛隊員に、良い印象は持ちにくいですよね(笑)。
TBさせていただきました。
Posted by 藍色 at 2007年03月01日 13:43
藍色さん、こんにちは。
いつもコメント&TBどうもありがとうございます!
そうなんですよねー(笑)
自衛隊ってやっぱり特殊な職業だと思うし、一般人には生活とか裏事情とかってなかなか分からないですもんね。
Posted by すずな@主 at 2007年03月02日 09:30
すずなさん、こんばんは(^^)。
ベタ甘ラブロマ好きで、全然OK!
っていうか、それでこそ有川節ですもん。
私も、身もだえしながら読んでました。
土佐弁全開な「あとがき」なんて、キャーキャー叫びながら。(いやもちろん、本編もすごくよかったです)
Posted by 水無月・R at 2007年07月01日 23:16
水無月・Rさん、こんにちは。
有川さんならではのベタ甘ラブロマ全開にいつも以上に身悶えでしたよね(笑)
土佐弁って全く馴染みがなかったのに、有川さんのお陰で身近になりました。
Posted by すずな@主 at 2007年07月02日 10:12
私もキュンキュン♪しまくりでした^^
 号泣もしまくりです!(笑)

 自衛隊、イメージ変わりますよねー。
 勝手に親近感湧いちゃってます^^
Posted by miyukichi at 2007年07月03日 21:40
>miyukichiさん
どの作品も胸キュンキュン♪の号泣でしたよね~(笑)
有川作品を読んでから自衛隊へのイメージが変わりましたよね。
Posted by すずな@主 at 2007年07月04日 08:34
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