2006年09月30日

GMO 上下巻 (服部真澄)

遺伝子組み換え作物。寒さに耐えられるようなったり、病気や害虫に強くなったり。確かに、ありがたい物であるとは思いますが・・・。この小説を読んで、背筋がぞっとする感覚を何度も憶えました。恐い世の中になったんだなと、その真っ只中で私は暮らしているんだな、と。色んな発明があって人々の暮らしは便利になったけれど、その弊害も深刻なものであるのは周知の事実です。便利さや豊かさと引き換えに、この世界の理を壊しているんでしょうね。分かっていても、便利さに慣れてしまってる現在、引き返す事はできないし、一体どこまで引き返せばいいのでしょうか。

・・・・と、かなり小難しい事を考えてしまった小説でした。色んなことを思ってみても、私自身、車やPC無しの生活は考えられないし、手軽で安くて美味しいものは無くなって欲しくない。・・・矛盾しているな。

(2004.1.31)

GMO(上)
ラベル:著者(は) 読書
posted by すずな at 11:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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