アラブ首長国連邦の砂漠で暮らす美奈子アルケトビさんの写真集。
アルアインの砂漠でオットと200匹(猫60匹)の動物たちと暮らす美奈子アルケトビさん。「はなもも」の名前でTwitter やブログを公開されています。私もネットの波を漂っている時に遭遇して、それからちょくちょく訪問させてもらってます。
「砂漠」「家族」「暮らし」の3つの章とあとがきからなる1冊で、砂漠の時間ごとに表情を変えていく様子やその美しさ、動物たちの生き生きとした姿に魅了され、思わず時間を忘れて見入ってしまいます。動物たちも猫のほかに、犬、ガゼル、ラクダと様々で、彼らの逞しさ、生きることへの貪欲さに圧倒されます。最初は、砂漠でそんなに様々な動物たちが暮らしている、暮らせるんだ!という事実に驚きました。人もですが、生きるものたちは、どんな自然や環境にも寄り添って生きていけるものなのだなぁと、そんなことを改めて思いました。
全ての命に平等なのは「生きて、死んでいく」、それだけなんだなと、つくづく思う。それでも動物たちは常に「生きる」ということに迷うことなくまっすぐ。
ぎゅっと握っていたくても、いつでも簡単に手からこぼれてしまいそうな日々が愛おしい。
あとがきのそんな言葉が印象的でした。
(2018.01 読了)