2018年01月20日

◆2017年の読書まとめ

今更ながら・・・。


あけましておめでとうござます。

今年は、昨年よりは頑張った!と思える年にしたいなぁと思います。・・・が、最初からコレですからね;;;先が思いやられますが、心機一転頑張りたいです。←毎年、同じことを・・・以下略。


ようやく2017年の読書まとめです。
昨年の反省を踏まえて、兎に角!BEST10の分だけでも記事UPしてから!と思ってたら、こんなに遅くなってしまいました。。。タイミング的にお間抜け感は否めませんが、これをUPしないと2018年に進めない気がして必死でした(^-^;

2017年は、時折、このブログの存在を思い出させてくださった方々のお蔭で、ボチボチながらもなんとか続けることが出来ました。更新もほぼほぼ無いのに、ご訪問くださったり、コメントやTBいただけたりと、申し訳ないやら、有難いやら・・・。感謝してもしきれません。
本当にありがとうございました。


さて。そんな2017年ですが、読了したのは120冊。月平均10冊。
・・・ダメダメじゃん、と凹んだんですが、昨年よりはちょっとだけ多かったようで(^-^;ちょっと驚き。ちょっと浮上(笑)単純なワタクシであります。。。

ということで、BEST10をば。




1.かがみの孤城(辻村深月)
文句なしの1位。面白かったし、最後に驚きの展開も待っていて泣かされました。いつか、文庫になったタイミングででも、もう一度ジックリ読み返したい。

2.罪の声(塩田武士)
じわじわと真実に近づいていく毎に、ワクワクよりもずんずんと檻が溜まっていくようで、堪らない気持ちなりました。それでも、読んだ!という読後感は忘れがたい。

3.望み(雫井脩介)
親としての心情にのめり込んでしまって、もうどうにも気持ちを乱されて、どっちに転んでもイヤだー!と心の中で叫びながら読みました。

4.みかづき(森絵都)
読み始めるまではボリュームに慄きましたが、読み始めてみれば一気読み。教育って・・・と、ちょっと考えたりもしました。

5.パーマネント神喜劇(万城目学)
うはうは笑えて、最後はホロリ。読了後には、万城目さん、大好きだー!と叫びたくなった(笑)

6.dele(本多孝好)
自分の死後、デジタルデバイスに残ったデータを削除してくれる。自分だったら・・・と、ついつい考えてしまった。様々な事情に涙したり。

7.ディレクターズ・カット(歌野晶午)
最初から最後まで、イヤぁ~な気持ちになりながら、それでも読むのは止められない。グッタリ気疲れしたけど、読み切った!という充実感(?)を感じました。

8.魔導の矜持(佐藤さくら)
シリーズ3作目なので、入れるかどうか迷いつつ、その迷いを吹き飛ばす面白さだったので。最近、ご無沙汰だったけど、こういうファンタジーをもっと読みたいなぁと思わせてくれた作品でもありました。

9.ツバキ文具店(小川糸)
これをどうやって手紙にするの?と思ったことも、素敵な手紙に仕上がって驚いた。私が代書屋さんに頼むとしたら、誰にどんな手紙を書いてもらうかな・・・と想像してしまった。

10.腐れ梅(澤田瞳子)
北野天満宮創建の物語のハズなのに、愛欲にまみれまくってて・・・。でも、真実ってこういうものかもしれないなぁと思わせるものがありました。



ふぅ・・・。
ようやく肩の荷が下りた。
・・・って、気を抜かずに、今年の読了本の記事UPに邁進いたします。。。

どうぞ、今年も温かい目で見守りいただき、そして、ボチボチながらも本のお話をさせていただけたら幸いです。



(2018.01.20)
ラベル:読書記録
posted by すずな at 09:34| Comment(6) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

腐れ梅(澤田瞳子)

「北野天満宮」の創建を巡る物語。
・・・と言っていいのか!?とドキドキするくらい、俗な物語でした。

平安時代。表向きは巫女を名乗りつつ、内実は色を売って暮らす似非巫女の綾児(あやこ)。同じような境遇の阿鳥(あとり)から、あやしい儲け話の誘いが持ちかけられるが・・・。

色を売る似非巫女が菅原道真公を祭る「北野天満宮」の創建の中心人物で主人公。というのに、最初から毒気を抜かれるというか何というか・・・。菅原道真公と言えば学問の神様として有名で、主人公として描かれる綾児とは全く結びつかないっていうのが正直なところ。でも、読み進めていくと、最初の始まりっていうのは、こういうものなのかもしれないなぁと思えてくるんだから不思議。なんと言っても、登場する人々の愛欲が赤裸々に、そして生き生きと描かれていて、読み進めるごとに物語にのめり込んでいく。だんだんと、これが真実と言われても信じられるなぁと思えていきました。

やるせない気持ちにもなるラストでしたが、すごく面白かった!読み応えがありました。

初読み作家さんだったんですが、他作品も読んでみたいと思いました。






(2017.09 読了)




腐れ梅
集英社
澤田 瞳子

Amazonアソシエイト by 腐れ梅 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

ラベル:読書 著者(さ)
posted by すずな at 08:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月19日

魔導の矜持(佐藤さくら)

魔導の系譜」「魔導の福音」に続く、シリーズ3作目。

前2作に負けず劣らず、というか、より面白さが増したように思えました。
なかなかのボリュームなので読み始めるのにちょっと躊躇するけれど、読み始めればこっちのもん、と言う感じで、最後まで一気に駆け抜けるように読んでしまった。

内戦後、魔道士への迫害が悪化するラバルタの私塾で学ぶ落ちこぼれ魔道士の卵デュナン。ある日、その私塾が村人に襲われて、師や兄姉弟子が殺されてしまう。生き残ったのはデュナンと幼い三人の子どもだけ。必死に逃げる彼らと出会ったのは、貴族の庶子と元騎士。二人は「魔道士に追われている」という子供たちの嘘を信じ、彼らを助けようとするが・・・。

理不尽な運命から逃れようとする子供たちの逃亡劇。二人を助けるのはちょっと訳ありの二人。
・・・と、そんな設定だけで、うわ、大好物-っ!とのめり込んで読みました、ワクワクドキドキ、そしてハラハラ、時々ムカムカとしつつ、頑張れ、頑張れ、と声援を送りながらの読書。なんだか、前2作よりも力が入ってしまったような気が・・・(笑)

彼らへの理不尽に怒りながら、自分を省みては、ちょっぴり凹むのは、このシリーズを読む時のいつものパターン。あれこれ突き刺さったりもするけれど、頑張ればどうにかなるもんだと励まされたり、人と違ってもいいんだと優しく包まれたりして、ホロリと涙腺を緩ませたりもしました。

1作目のダメダメっぷりが嘘のようにレオンが頼もしく思えたり、でも、相変わらずのゼグスに苦笑いしたり。主人公が変わっても、シリーズ物らしく馴染みの、あの人、この人の登場に嬉しくなったりもしました。様々な出来事を通じて、それぞれがそれぞれらしく変わり、前へと進んでいく。そんな姿に胸が熱くなりました。

巻が進むごとに広がっていくこの世界。これからも、この世界を堪能できれば良いなぁと思いながら読了。
続編、あるかな。あると良いな。





(2017.12 読了)






魔導の矜持 (創元推理文庫)
東京創元社
佐藤 さくら

Amazonアソシエイト by 魔導の矜持 (創元推理文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

ラベル:読書 著者(さ)
posted by すずな at 14:33| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。