真冬のスキー場を舞台に男女8つの恋模様を描いた連作短編集。
うーーーーん;;;
もうね、うーーーーん;;;しか言えないかな。
真冬のスキー場のゴンドラで浮気相手と同棲している本命彼女と同席することになってしまった男性を描いた1章から、主人公が入れ替わりつつ8つの恋模様が描かれていく。
・・・んだけど、正直、東野さんだからと期待してはいけなかった。ただのお手軽恋愛小説のような、そんな感じでした。
東野さんの、がっつりミステリーが読みたい。
(2017.03 読了)
2017年05月06日
暗幕のゲルニカ(原田マハ)
ピカソの描いた「ゲルニカ」を巡る物語。
アメリカのイラク空爆前夜、国防長官の会見が行われた国連本部のロビー。そこにあった筈の「ゲルニカ」のタペストリーには暗幕がかけられていた。誰が隠したのか・・・。
読み応えがあった。夢中で一気読みしてしまいました。
現在と、ピカソがゲルニカを描いた過去を行き来しながら物語が進んでいく。タペストリーが隠されていたのは事実。ピカソがゲルニカを描いたのも事実。でも、現在の主人公である瑤子は架空の人物で。読み進めていくと、どこまでが事実でどこからが虚構なのか分からなくなる。すべてが事実だと言われても頷けるような説得力のある物語でした。
ただ、物語としては、著者の反戦への気持ちやピカソへの想いが強すぎるようにも思えて、多少の戸惑いも感じたのも事実。だからこそ、ノンフィクション?という思いも沸いてきたのかなぁと思います。それがよかったのか悪かったのかはわかりませんが、個人的にはとても楽しめたので、良し!に1票かな。
(2017.03 読了)
アメリカのイラク空爆前夜、国防長官の会見が行われた国連本部のロビー。そこにあった筈の「ゲルニカ」のタペストリーには暗幕がかけられていた。誰が隠したのか・・・。
読み応えがあった。夢中で一気読みしてしまいました。
現在と、ピカソがゲルニカを描いた過去を行き来しながら物語が進んでいく。タペストリーが隠されていたのは事実。ピカソがゲルニカを描いたのも事実。でも、現在の主人公である瑤子は架空の人物で。読み進めていくと、どこまでが事実でどこからが虚構なのか分からなくなる。すべてが事実だと言われても頷けるような説得力のある物語でした。
ただ、物語としては、著者の反戦への気持ちやピカソへの想いが強すぎるようにも思えて、多少の戸惑いも感じたのも事実。だからこそ、ノンフィクション?という思いも沸いてきたのかなぁと思います。それがよかったのか悪かったのかはわかりませんが、個人的にはとても楽しめたので、良し!に1票かな。
(2017.03 読了)
魔導の福音(佐藤さくら)
著者デビュー作である「魔導の系譜」の続編。
こんなに早く続編が読めると思ってたなかったのでビックリしつつ、いそいそと読み始めました。
・・・ら!前作とは主人公が変わってて、ちょっとガッカリ;;;レオンーーーっ!と心で叫びながら読んだんですが、読み始めるとね、そんな不満は一気に消えてしまいました。今作も面白かった!
前作の舞台となったラバルタのお隣エルミーヌを舞台にしたお話。隣国同士なのに、魔導士の立場というか立ち位置が違うというのも面白い。まぁ、どちらの国にしても「面白い」という言葉で表すのは躊躇するような立場ではあるんだけど。でも、まだラバルタの方が存在自体は容認されている訳で、ましなのかなぁとは思えるけれど。
そう、今作の舞台となるエルミーヌでは魔導士には立場は無い。魔導士の素質があるものは「魔物棲み」と呼ばれ、それが分かったら殺されてしまうか、薬物によって植物状態のようにされてしまう。主人公は、そんな国の決まりごとによって妹を失った青年カレンス。そんなカレンスが王立学院で出会う学友には、同性愛者の名家の令嬢がいたりと、偏見や差別される人々が描かれる。前作でもそうだったけど、いわゆる社会的少数派の人たちが主要人物として描かれるのも著者のこだわりというか、このシリーズ作品の根底に流れるテーマなのかなぁと思う。だからというのもあって、読み進めていくと、主人公のカレンスだけではなく、自分も試されてるように、問われているように、時には責められてるように感じることもあって、あれこれと思い、惑い、自信を無くしたりもしました。
・・・って、なんか重苦しい感想になってしまった。
えっと!そんなことを思い悩んだのは、ほんのちょっとで、すっごく面白くって、楽しんで、夢中で読んだんですよー!
今作ではレオンは登場しないのか・・・と、諦めかけた頃、レオンとゼクスの子弟コンビが登場。やっぱ、そうでなくっちゃ!という感じで嬉しかった。
今後、どんな展開になっていくのかとっても楽しみです。次巻が待ち遠しい。
(2017.03 読了)
こんなに早く続編が読めると思ってたなかったのでビックリしつつ、いそいそと読み始めました。
・・・ら!前作とは主人公が変わってて、ちょっとガッカリ;;;レオンーーーっ!と心で叫びながら読んだんですが、読み始めるとね、そんな不満は一気に消えてしまいました。今作も面白かった!
前作の舞台となったラバルタのお隣エルミーヌを舞台にしたお話。隣国同士なのに、魔導士の立場というか立ち位置が違うというのも面白い。まぁ、どちらの国にしても「面白い」という言葉で表すのは躊躇するような立場ではあるんだけど。でも、まだラバルタの方が存在自体は容認されている訳で、ましなのかなぁとは思えるけれど。
そう、今作の舞台となるエルミーヌでは魔導士には立場は無い。魔導士の素質があるものは「魔物棲み」と呼ばれ、それが分かったら殺されてしまうか、薬物によって植物状態のようにされてしまう。主人公は、そんな国の決まりごとによって妹を失った青年カレンス。そんなカレンスが王立学院で出会う学友には、同性愛者の名家の令嬢がいたりと、偏見や差別される人々が描かれる。前作でもそうだったけど、いわゆる社会的少数派の人たちが主要人物として描かれるのも著者のこだわりというか、このシリーズ作品の根底に流れるテーマなのかなぁと思う。だからというのもあって、読み進めていくと、主人公のカレンスだけではなく、自分も試されてるように、問われているように、時には責められてるように感じることもあって、あれこれと思い、惑い、自信を無くしたりもしました。
・・・って、なんか重苦しい感想になってしまった。
えっと!そんなことを思い悩んだのは、ほんのちょっとで、すっごく面白くって、楽しんで、夢中で読んだんですよー!
今作ではレオンは登場しないのか・・・と、諦めかけた頃、レオンとゼクスの子弟コンビが登場。やっぱ、そうでなくっちゃ!という感じで嬉しかった。
今後、どんな展開になっていくのかとっても楽しみです。次巻が待ち遠しい。
(2017.03 読了)
無貌の神(恒川光太郎)
短編集。
ゾクゾクぞわぞわわわぁぁっとするような、そんな恒川ワールドを堪能した1冊でした。特にタイトル作は、初期の和製ホラーのような物悲しく、それでいて肌が粟立つような、そんな感覚を味わえて、怖かったけど楽しかった。
タイトル作以外で印象に残ったのは「死神と旅する女」かな。死神とタイムトラベルしながら、次々と人を殺していく少女。やがて死神から解放され、家族を持った少女が死神と再会して・・・のラスにトは、うわっと思った。
最後の「カイムルとラートリー」は、怖いというより、人間の愚かさを感じつつ、ちょっと嬉しくなるようなラストで、読後感は一番良かったかな。
・無貌の神
・青天狗の乱
・死神と旅する女
・十二月の悪魔
・廃墟団地の風人
・カイムルとラートリー
(2017.03 読了)
ゾクゾクぞわぞわわわぁぁっとするような、そんな恒川ワールドを堪能した1冊でした。特にタイトル作は、初期の和製ホラーのような物悲しく、それでいて肌が粟立つような、そんな感覚を味わえて、怖かったけど楽しかった。
タイトル作以外で印象に残ったのは「死神と旅する女」かな。死神とタイムトラベルしながら、次々と人を殺していく少女。やがて死神から解放され、家族を持った少女が死神と再会して・・・のラスにトは、うわっと思った。
最後の「カイムルとラートリー」は、怖いというより、人間の愚かさを感じつつ、ちょっと嬉しくなるようなラストで、読後感は一番良かったかな。
・無貌の神
・青天狗の乱
・死神と旅する女
・十二月の悪魔
・廃墟団地の風人
・カイムルとラートリー
(2017.03 読了)
ひかり生まれるところ(まはら三桃)
赤ん坊の頃、思春期と神社の存在に助けられ、大人になり、神社の神職として働く希美。生真面目な彼女には中学時代から抱える悩みがあり・・・。
巫女さんじゃなく、神職として働く20代の女性が主人公というのが目新しいなぁと思いながら手に取りました。神社の数々の行事や日々の出来事が綴られて、神社の裏側を覗かせてもらっているようで、興味深く、ちょっとワクワクしながら読みました。
でも、希美の抱える悩みは重く苦しいもで。生真面目で20代の浮ついた雰囲気が一切ないのは、そういう訳があったのかと、なんだかやるせない気持ちにもなったり。でも、神社での出来事などから、それに向き合い、乗り越えていこうとする姿に胸を打たれました。時間にしか解決できないこともあるし、様々な経験をしてきたからこそ乗り越えられることもあるんだよなぁということを改めて感じたりもしました。
私も若気の至りで起こした失敗に、今なら、もっと上手に対応できただろうなぁと思うことが多々あります。これから、ちょっとずつそれらと向き合い、いつの日か、スッキリと笑いあえる日が来るといいなぁと、とある人の顔を思い浮かべながら思ったのでした。
まはらさんらしい、清々しい青春小説でした。
(2017.03 読了)
巫女さんじゃなく、神職として働く20代の女性が主人公というのが目新しいなぁと思いながら手に取りました。神社の数々の行事や日々の出来事が綴られて、神社の裏側を覗かせてもらっているようで、興味深く、ちょっとワクワクしながら読みました。
でも、希美の抱える悩みは重く苦しいもで。生真面目で20代の浮ついた雰囲気が一切ないのは、そういう訳があったのかと、なんだかやるせない気持ちにもなったり。でも、神社での出来事などから、それに向き合い、乗り越えていこうとする姿に胸を打たれました。時間にしか解決できないこともあるし、様々な経験をしてきたからこそ乗り越えられることもあるんだよなぁということを改めて感じたりもしました。
私も若気の至りで起こした失敗に、今なら、もっと上手に対応できただろうなぁと思うことが多々あります。これから、ちょっとずつそれらと向き合い、いつの日か、スッキリと笑いあえる日が来るといいなぁと、とある人の顔を思い浮かべながら思ったのでした。
まはらさんらしい、清々しい青春小説でした。
(2017.03 読了)
ぐるぐるの図書館(アンソロジー)
児童文学のトップランナー5人が「図書室」というテーマで挑んだ競作リレー小説。
図書館で見つけて思わず手に取った1冊。随分と前から”オトナ”をやってる私には、まはらさん以外は初読み作家さんだったんですが、このタイトルと児童書という気安さもあって、迷う余地はありませんでした。
どのお話の舞台も十々年(ととね)小学校の図書室。司書さんも同じ、そして、モヤモヤした気持ちを抱えた小学校5年生たちが、茜色の貼り紙に惹かれて図書室にやってくるという設定までは同じ。そこから、作家さんたちの個性あふれる競演が繰り広げられていきました。あるお話では主人公だった子が、次のお話では脇役になっていたりと、登場人物たちも交錯するんですよね。ここまで設定や登場人物が同じだと、それぞれの作家たちの個性って出るのかなという素人の浅はかな思いを裏切るように、色んなお話が読めました。
最初の子は「後戻りしたくてしょうがない人は、放課後、図書室に来てください。」という貼り紙に惹かれてやってくる。次の子は「家に帰りたくない人は~」そして次の子は「夢をかなえたい人は~」「探しものがある人は~」「やり残したことがある人は~」と色んな貼り紙を見ては子供たちがやってくる。貼り紙の言葉を読む度に、今度はどんなお話が読めるんだろうと、ワクワクドキドキさせられました。
まはらさん以外は初読み作家さんだったんですが、その作家さんたちの他のお話も読んでみたくなりました。
・時のラビリンス(工藤純子)
・妖怪食堂は大繁盛(廣嶋玲子)
・秘境ループ(濱野京子)
・九月のサルは夢をみた(菅野雪虫)
・やり残しは本の中で(まはら三桃)
(2017.03 読了)
図書館で見つけて思わず手に取った1冊。随分と前から”オトナ”をやってる私には、まはらさん以外は初読み作家さんだったんですが、このタイトルと児童書という気安さもあって、迷う余地はありませんでした。
どのお話の舞台も十々年(ととね)小学校の図書室。司書さんも同じ、そして、モヤモヤした気持ちを抱えた小学校5年生たちが、茜色の貼り紙に惹かれて図書室にやってくるという設定までは同じ。そこから、作家さんたちの個性あふれる競演が繰り広げられていきました。あるお話では主人公だった子が、次のお話では脇役になっていたりと、登場人物たちも交錯するんですよね。ここまで設定や登場人物が同じだと、それぞれの作家たちの個性って出るのかなという素人の浅はかな思いを裏切るように、色んなお話が読めました。
最初の子は「後戻りしたくてしょうがない人は、放課後、図書室に来てください。」という貼り紙に惹かれてやってくる。次の子は「家に帰りたくない人は~」そして次の子は「夢をかなえたい人は~」「探しものがある人は~」「やり残したことがある人は~」と色んな貼り紙を見ては子供たちがやってくる。貼り紙の言葉を読む度に、今度はどんなお話が読めるんだろうと、ワクワクドキドキさせられました。
まはらさん以外は初読み作家さんだったんですが、その作家さんたちの他のお話も読んでみたくなりました。
・時のラビリンス(工藤純子)
・妖怪食堂は大繁盛(廣嶋玲子)
・秘境ループ(濱野京子)
・九月のサルは夢をみた(菅野雪虫)
・やり残しは本の中で(まはら三桃)
(2017.03 読了)
ラベル:著者(アンソロジー) 読書
三鬼 三島屋変調百物語四之続(宮部みゆき)
待ちに待っていたシリーズ4作目。
相変わらずの分厚さに慄きつつ、読み始めると後は一気に最後まで読んでしまいました。今回はゾッとするような怖いお話もありましたが、クスリと笑えるようなお話もあって、そういう意味ではバランスが良かったかな。
・迷いの旅籠
死んだ人は生き返らない。これはどうあっても曲げられない真実で、曲げてはいけない理なんだと、そんなことを改めて感じました。どんな姿であっても傍にいて欲しいという気持ちは分からないでもないけれど。
・食客ひだる神
クスリと笑えるお話でした。・・・というのは、第三者だからなのかもしれないけれど。弁当屋夫婦のような気持ちで受け入れるって難しいのかもしれないけれど、でも、だからこそ長い付き合えたし商売も繁盛したんだろうと思うと、”心持ち”ってすごく大事なことなんだなぁと思えました。何事も悪い面ばかりを見るのではなく良い面もあるんだな、と。最後の別れは切なかった。
・三鬼
表題作らしい胸に迫るお話でした。重苦しく、辛く、切ない。読んでいて息が出来なくなるような、そんな気持ちにもなったり。でも、ラストには救われた。
・おくらさま
「おくらさま」に纏わるお話も切ないものでしたが、それよりも何よりも、おちかに訪れた別れが切なくって・・・。将来、良い方向にいくのかなぁとちょっと期待してだけに、この展開は残念でした。でも、おちかの気持ちが随分と変わってきてるのかなとも思えて、今後が楽しみにもなったのでした。
(2017.03 読了)
相変わらずの分厚さに慄きつつ、読み始めると後は一気に最後まで読んでしまいました。今回はゾッとするような怖いお話もありましたが、クスリと笑えるようなお話もあって、そういう意味ではバランスが良かったかな。
・迷いの旅籠
死んだ人は生き返らない。これはどうあっても曲げられない真実で、曲げてはいけない理なんだと、そんなことを改めて感じました。どんな姿であっても傍にいて欲しいという気持ちは分からないでもないけれど。
・食客ひだる神
クスリと笑えるお話でした。・・・というのは、第三者だからなのかもしれないけれど。弁当屋夫婦のような気持ちで受け入れるって難しいのかもしれないけれど、でも、だからこそ長い付き合えたし商売も繁盛したんだろうと思うと、”心持ち”ってすごく大事なことなんだなぁと思えました。何事も悪い面ばかりを見るのではなく良い面もあるんだな、と。最後の別れは切なかった。
・三鬼
表題作らしい胸に迫るお話でした。重苦しく、辛く、切ない。読んでいて息が出来なくなるような、そんな気持ちにもなったり。でも、ラストには救われた。
・おくらさま
「おくらさま」に纏わるお話も切ないものでしたが、それよりも何よりも、おちかに訪れた別れが切なくって・・・。将来、良い方向にいくのかなぁとちょっと期待してだけに、この展開は残念でした。でも、おちかの気持ちが随分と変わってきてるのかなとも思えて、今後が楽しみにもなったのでした。
(2017.03 読了)
◆2017年2月の読書
さて。
またしても随分と放置してしまいましたね・・・。とりあえず、GW中になんとかしたい!しなければ!と切羽詰まってるので、頑張りますです、はい。
1.犯罪小説集(吉田修一)★★★★
2.山猫珈琲(上巻)(湊かなえ)★★★
3.ずうのめ人形(澤村伊智)★★★★
4.罪の声(塩田武士)★★★★★
5.Good old boys(本多孝好)★★★★
6.望み(雫井脩介)★★★★★
7.さまよえる古道具屋の物語(柴田よしき)★★★★
8.あきない世傳 金と銀(三)奔流篇★★★★
9.マカロンはマカロン(近藤史恵)★★★★
10.壁の男(貫井徳郎)★★★
11.コーヒーが冷めないうちに(川口俊和)★☆
12.居酒屋ぼったくり6(秋川滝美)★★★
13.山猫珈琲(下巻)(湊かなえ)★★★★
14.眠れない夜は体を脱いで(彩瀬まる)★★★★★
2017年2月の読書は14冊。5つ★は3冊。
2017年合計25冊。月平均13冊。
あら、思ってた以上に読んでてビックリ。そうかぁ、2月までは順調だったんだなぁと改めて思った次第。
そして、小説以外で記憶に残ってるのは2冊。
◆ワカコ酒(8)
◆タカコさん(2)
「ワカコ酒」は一人飲みがしたくなる困った1冊(笑)お酒もおつまみも美味しそうで本当に困った本ですよ。(←褒めてます)地元では車必須な生活をしてるので、フラッと居酒屋さんとかに入って・・・ということが出来ないので、それがブレーキになってるんだけどね。旅に出た時に、確実に一人飲みするようになっちゃったよー。でも、これが美味しいんだよー。
そして「タカコさん」は、なんか好き。タカコさんのように日々を過ごしたいなぁと思うんだけど、なかなか思うようにはいかないんですよね・・・。
そうそう!雑誌も購入しました。
◆小説現代3月号
「猫好きのためのにゃんそろじー」という猫小説特集号。
有川浩さんの短編は「アンマーとぼくら」のスピンオフ「猫の島」でした。これは記事にしようと思ってたんだけど、まだそこまで行き着いてない。。。
他の作家さんも豪華で、どれも面白かった。これ、アンソロジー集として出版されたみたいです↓小説は雑誌掲載分だけみたいだけど、漫画の方は掲載されてないものも入ってるのかな。
◆ニャンニャンにゃんそろじー
(2017.05.06)
またしても随分と放置してしまいましたね・・・。とりあえず、GW中になんとかしたい!しなければ!と切羽詰まってるので、頑張りますです、はい。
1.犯罪小説集(吉田修一)★★★★
2.山猫珈琲(上巻)(湊かなえ)★★★
3.ずうのめ人形(澤村伊智)★★★★
4.罪の声(塩田武士)★★★★★
5.Good old boys(本多孝好)★★★★
6.望み(雫井脩介)★★★★★
7.さまよえる古道具屋の物語(柴田よしき)★★★★
8.あきない世傳 金と銀(三)奔流篇★★★★
9.マカロンはマカロン(近藤史恵)★★★★
10.壁の男(貫井徳郎)★★★
11.コーヒーが冷めないうちに(川口俊和)★☆
12.居酒屋ぼったくり6(秋川滝美)★★★
13.山猫珈琲(下巻)(湊かなえ)★★★★
14.眠れない夜は体を脱いで(彩瀬まる)★★★★★
2017年2月の読書は14冊。5つ★は3冊。
2017年合計25冊。月平均13冊。
あら、思ってた以上に読んでてビックリ。そうかぁ、2月までは順調だったんだなぁと改めて思った次第。
そして、小説以外で記憶に残ってるのは2冊。
◆ワカコ酒(8)
◆タカコさん(2)
「ワカコ酒」は一人飲みがしたくなる困った1冊(笑)お酒もおつまみも美味しそうで本当に困った本ですよ。(←褒めてます)地元では車必須な生活をしてるので、フラッと居酒屋さんとかに入って・・・ということが出来ないので、それがブレーキになってるんだけどね。旅に出た時に、確実に一人飲みするようになっちゃったよー。でも、これが美味しいんだよー。
そして「タカコさん」は、なんか好き。タカコさんのように日々を過ごしたいなぁと思うんだけど、なかなか思うようにはいかないんですよね・・・。
そうそう!雑誌も購入しました。
◆小説現代3月号
「猫好きのためのにゃんそろじー」という猫小説特集号。
有川浩さんの短編は「アンマーとぼくら」のスピンオフ「猫の島」でした。これは記事にしようと思ってたんだけど、まだそこまで行き着いてない。。。
他の作家さんも豪華で、どれも面白かった。これ、アンソロジー集として出版されたみたいです↓小説は雑誌掲載分だけみたいだけど、漫画の方は掲載されてないものも入ってるのかな。
◆ニャンニャンにゃんそろじー
(2017.05.06)
ラベル:読書記録
眠れない夜は体を脱いで(彩瀬まる)
深夜の掲示板。「手が好きなので、あなたの手を見せてください!」そんなスレッドに集った人々を描いた連作短編集。
男子高校生、50代の独身女性、女子大生、銀行支店長など、性別、歳、境遇がバラバラ人々。それなのに、その誰もに共感を覚えるところがあったりして、途中、何度か涙腺が緩んだりもしました。
特に印象に残ったのは、50代の独身女性を描いた「あざが薄れるころ」かな。そう遠くない将来の自分の姿だよなぁと思いながら読んだ。まぁ、50歳になって合気道を始めることはないだうろと思うけど(笑)読みながら、落ち着かない気持ちになるんじゃなくて、そうなるんだろうなぁみたいな、達観したような、不思議な心地になった。もう既に開き直ってるのかな(笑)
スレッド立てたのはどんな人!?と焦らされまくって、もしや、スレッド主はスルー!?と不安になったところで真打登場。そうきたかっ!と予想外の真相にニンマリさせられました。
彩瀬さん、やっぱり好きだ!と再確認したのでした。
・小鳥の爪先
・あざが薄れるころ
・マリアを愛する
・鮮やかな熱病
・真夜中のストーリー
(2017.02.28 読了)
男子高校生、50代の独身女性、女子大生、銀行支店長など、性別、歳、境遇がバラバラ人々。それなのに、その誰もに共感を覚えるところがあったりして、途中、何度か涙腺が緩んだりもしました。
特に印象に残ったのは、50代の独身女性を描いた「あざが薄れるころ」かな。そう遠くない将来の自分の姿だよなぁと思いながら読んだ。まぁ、50歳になって合気道を始めることはないだうろと思うけど(笑)読みながら、落ち着かない気持ちになるんじゃなくて、そうなるんだろうなぁみたいな、達観したような、不思議な心地になった。もう既に開き直ってるのかな(笑)
スレッド立てたのはどんな人!?と焦らされまくって、もしや、スレッド主はスルー!?と不安になったところで真打登場。そうきたかっ!と予想外の真相にニンマリさせられました。
彩瀬さん、やっぱり好きだ!と再確認したのでした。
・小鳥の爪先
・あざが薄れるころ
・マリアを愛する
・鮮やかな熱病
・真夜中のストーリー
(2017.02.28 読了)
山猫珈琲(下巻)(湊かなえ)
初エッセイ集の下巻。
読んでから2ヶ月以上が過ぎてしまった為、上巻の内容とごっちゃになって・・・。感想を書くのが難しくなってしまった。これ全てワタクシの不徳の致すところなんですけども;;;
ということで、うっすら~となった記憶を元に、感想もどきのような文章をちょこっと書くので、上巻の内容の部分なのかもしれません。すみません。。。
読んでいて驚いたのが、脚本家や作家さんでも地方在住というのはハンデになるんだということ。関東にいてもいなくても一緒のような気がするんですが、違うんですねぇ・・・。特に賞を獲れば、そういうことって全く関係ないものだと思ってたのでビックリ。まぁ、そうだったからこそ、今の湊さんがあるということで、読者としては嬉しいんですけどね。本人にしてみれば、堪ったもんじゃなかっただろうなぁと思いますけど。
そして、有川さんとのエピソード。どんなことがあったんだろう。気になりますが、今更、それを調べたところで、なんか不快な気持ちになるだけのような気がするので、改めて調べることは止めよう・・・なんてことを読みながら思ったのでした。
(2017.02 読了)
読んでから2ヶ月以上が過ぎてしまった為、上巻の内容とごっちゃになって・・・。感想を書くのが難しくなってしまった。これ全てワタクシの不徳の致すところなんですけども;;;
ということで、うっすら~となった記憶を元に、感想もどきのような文章をちょこっと書くので、上巻の内容の部分なのかもしれません。すみません。。。
読んでいて驚いたのが、脚本家や作家さんでも地方在住というのはハンデになるんだということ。関東にいてもいなくても一緒のような気がするんですが、違うんですねぇ・・・。特に賞を獲れば、そういうことって全く関係ないものだと思ってたのでビックリ。まぁ、そうだったからこそ、今の湊さんがあるということで、読者としては嬉しいんですけどね。本人にしてみれば、堪ったもんじゃなかっただろうなぁと思いますけど。
そして、有川さんとのエピソード。どんなことがあったんだろう。気になりますが、今更、それを調べたところで、なんか不快な気持ちになるだけのような気がするので、改めて調べることは止めよう・・・なんてことを読みながら思ったのでした。
(2017.02 読了)
コーヒーが冷めないうちに(川口俊和)
2017年本屋大賞ノミネート作品。
いくつかの条件をクリアすれば過去に戻れるという喫茶店。面倒くさいルールがあってなお、過去に戻って会いたい人がいるという客がやってきて・・・。
職場の同僚(男性)から「泣けます!」というセリフと共に渡されたので、そのつもりで読み始めたんですが・・・うーーーん。私にはちょっと合わなかったかなぁ。内容云々よりも、まずは文章自体に馴染めなくって。そのせいなのか、登場人物たちへの感情移入も難しくって、物語世界に浸かれなかったという感じでした。
過去に戻るルールも本当に面倒くさい(笑)そして、特に最後の章では、何故そんな日に北海道にいるんだ!?という大きな疑問が・・・。せめて、その「よんどころない事情」を説明して欲しかったなぁと思わずにはいられませんでした。
面倒くさいルールを含めて設定自体は面白いと思うので、合わなかったのが残念。。。
(2017.02 読了)
いくつかの条件をクリアすれば過去に戻れるという喫茶店。面倒くさいルールがあってなお、過去に戻って会いたい人がいるという客がやってきて・・・。
職場の同僚(男性)から「泣けます!」というセリフと共に渡されたので、そのつもりで読み始めたんですが・・・うーーーん。私にはちょっと合わなかったかなぁ。内容云々よりも、まずは文章自体に馴染めなくって。そのせいなのか、登場人物たちへの感情移入も難しくって、物語世界に浸かれなかったという感じでした。
過去に戻るルールも本当に面倒くさい(笑)そして、特に最後の章では、何故そんな日に北海道にいるんだ!?という大きな疑問が・・・。せめて、その「よんどころない事情」を説明して欲しかったなぁと思わずにはいられませんでした。
面倒くさいルールを含めて設定自体は面白いと思うので、合わなかったのが残念。。。
(2017.02 読了)
壁の男(貫井徳郎)
北関東の小さな集落の民家の壁に描かれた子供の落書きのような絵の数々。ネットで話題になりノンフィクションライターの鈴木はその絵を描く伊苅に取材を試みようとするが・・・。
1章の集落の壁に描かれた絵やそこを訪れる人々の様子から始り、2章以降で、伊苅の過去がポツリポツリの語られていき、最後に、ようやくここまで辿り着いたよ・・・という気分になりました。
読んでる間中、なかなか伊苅の心情が掴めなくて、なんというかね、もどかしいというよりも、多少イラッとしちゃったりもした短気なワタクシであります。中だるみということではないんだろうけど、挫折しそうにもなってしまったのでした。でも、最後はね、「うわ、そういうことか!」と衝撃を受けつつ、挫折せずに読了出来て良かったなぁと思いました。
子どもっぽい稚拙な絵を描き続ける伊苅。それを容認する近所の人々。読み進めると彼らの気持ちがじわじわと迫ってきて、切なくなりました。重い、重い過去。伊苅はこれからも壁に絵を描き続けるのだろうか。そう思うと堪らない気持ちになります。
(2017.02 読了)
1章の集落の壁に描かれた絵やそこを訪れる人々の様子から始り、2章以降で、伊苅の過去がポツリポツリの語られていき、最後に、ようやくここまで辿り着いたよ・・・という気分になりました。
読んでる間中、なかなか伊苅の心情が掴めなくて、なんというかね、もどかしいというよりも、多少イラッとしちゃったりもした短気なワタクシであります。中だるみということではないんだろうけど、挫折しそうにもなってしまったのでした。でも、最後はね、「うわ、そういうことか!」と衝撃を受けつつ、挫折せずに読了出来て良かったなぁと思いました。
子どもっぽい稚拙な絵を描き続ける伊苅。それを容認する近所の人々。読み進めると彼らの気持ちがじわじわと迫ってきて、切なくなりました。重い、重い過去。伊苅はこれからも壁に絵を描き続けるのだろうか。そう思うと堪らない気持ちになります。
(2017.02 読了)