2015年09月29日

ラプラスの魔女(東野圭吾)

2つの温泉地で起こった硫化水素による死亡事故。その事故を追う、研究者、刑事、不思議な力を持つ少女。事故の真相とは・・・。


なんというかね、なんとも感想が書き難いお話でした。いろんなことがごちゃごちゃと詰め込まれていて、あれもこれもとなってしまうような。ある意味、詰め込まれすぎてるといってもいいかもしれません。死亡事故のこと、ボディーガードの彼、不思議な力を持つ少女、その少女が探す少年、少年の父親、研究者に刑事。主な登場人物を挙げただけでもこれだけの人々が絡み合っているんですよねぇ。そして、それぞれがガッツリと絡み合っていて、どれかひとつをクローズアップすると全く違ったお話のようになってしまうようで、ものすごく難しい・・・。

という感じで、感想を書こうと思うと難しさに文章を打つ手が止まるんですが、読んでる時はね、するする~っとそれはそれはスムーズに、ある意味、夢中になって読みました。読みなれた東野さんの文章というのもあるのかもしれませんが、すごく面白かったし、先が気になってしょうがなかったんですよねー。

ただ、面白く読んだ割には読了後の感想としては、ちょっとねーと、微妙な感じです。どうしても、「え?こんなもん?」っていう気持ちが残ってしまいます。東野作品ということでハードルが高いのかもしれませんが、もうちょっと何とかならなかったのかなぁという気分が残ってしまいました。最後のオチもねぇ。そうきたかぁ・・・という感じでして。少年のことはどうにかならなかったのかなと、どうしても思ってしまいます。

うーーん。もやもや。



(2015.08.22)




ラプラスの魔女
KADOKAWA/角川書店
2015-05-15
東野 圭吾

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ラベル:著者(は) 読書
posted by すずな at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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